Kindle Unlimited
問題解決って、いろいろな本が出ています。そういうので役に立つ本はないか?と思っていろいろ読んでいます。この本もその中の一つです。
図解&事例で学ぶ問題解決の教科書 って書いてあることから、初心者向けの本として書かれているようですね。
一通り読んでこの本は、「確かに初心者向け」の本です。
その、初心者って言っても色々なレベルがある、この本は問題解決を勉強して、少し使ったことのある人が読むと良い本ですね。
以前紹介したゲーム理論の本の本を思い出しました。正しいことが淡々と記述されている本です。そのため、全体として盛り上がりに欠ける。また、書籍を売るための宿命的だろうか?どうしてもフレームワークだとかそういう手段面の話が多くなる。 これは以前の風太郎のブログの人生はゲームですよ - OFFICE風太郎にも似ています。
初学者は(この本で初めて問題解決を学ぶ人)にはおすすめできない。初心者(問題解決を学び始めた人)で、何度か実行経験のある人にオススメの本である。
この本の概略
第1章で「問題解決とは」を論じて、第2章「まずは仮説を立てる」となる。
その第1章で問題解決の8ステップ、5ステップ、3ステップについて図示している。
これは初学者には非常に大事なところです。問題をかかえていると、つい「自分は他の人と違う」と思いがちです。しかし、同じ様なことは沢山あります。(失敗学などではこれを上位概念と呼びます)同じフレームワークで思考する力を鍛えてんいくことが問題解決力を上げることになります。そのため多くの会社では先に上げた3種類の方法の中で一つだけを徹底して教えます。
そのため、初学者はこのステップ、思考のためのフレームワークを覚える事が大事です。
そこまでは、初心者向け書籍としてよかったのですが、 この本はその後分析方法などの説明に入ります。それが色々な種類があります。正直初心者の中でも、経験のない人には盛り沢山すぎでしょう。
そして最後(第8章)が定着に向けての解説です。この最後の章があることで「この本は誰向けの本?」と悩んでしまうことになります。
すごく微妙な表現ですが。「問題解決の結果を定着」させるのと「問題解決を定着」させるのは全く異なり、後者がかなり難しいことです。そこまで言及するのは難易度が高いでしょう。
この本の使い道
問題解決に限らず、いろいろなことを学んで進めていくと壁にぶち当たります。その時に自分で考えるのは当然として、助けになるものがあります。それは大きく三つです。「手段」「事例」「指導者」です。
書籍では主に手段を知ることができます。これがこの本の使い道でしょう。
風太郎も仕事を行う上で問題解決をベースにいろいろ行なっています。その時に悩んでいろいろな手段を用いています。うまく解決できないときは新しい手段を探します。今の時代はインターネットを使って情報収拾を行うことが多いのは風太郎だけではないでしょう。しかし、こうった問題解決の方法論を一括して紹介しているとはなかなか見つけることができません。そこで、書籍の活躍です。以前読んでおいた書籍や、必要に応じて書籍を購入してもっともふさわしい手段を用いるようにしています。
そういう時のため、このような書籍を何冊か手元に置くのはいいでしょう。
まとめ
問題解決を行うためには、知識と実戦経験が大事です。その時に必要な知識レベルは、その人の状態によって変わります。その中には色々な手段を使うことも大事です。この本はそういう手段の一覧表として使うことに向いています。