OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

起承転結?いや起承頂結でしょ(効果的な説明のコツ)

アナタの説明はわからない

 こういうことをよく言われます。
 隣で見ていた人からは”前振りがない”とか言われます。

話す内容に問題がある

 話す方は前提条件があるものと考えて話す事が多いです。しかし、相手はそれを知らない。これは上司に話すときに特に顕著です。話し手にとって上司は一人だが、上司にとって部下は複数います。前の話題は覚えていません。
 また、これを関係者外に説明するときにも同様のことを経験しました。発表者とその組織にとって当然のことを他の人はしらないのです。
 一番の問題は、出席者全員に共通する前提条件への言及の欠如です。

同じ前提を知っていても問題

 ”藪から棒”という言葉があります。会議の主催者は準備して会議を実施します。メインの発表者も心構えが出来ています。しかし、他の出席者はどうでしょうか?
 前の仕事の余韻(というか疲れ)があるでしょう。突然本題だと頭に入ってきません。

どうすればいいか?

起承転結に対する違和感

 物語は起承転結と言います。しかし、小説の書き方や、小説教室で学ぶと違和感を感じました。それは”転”が転じゃない。ちゃんと前と繋がっているのです。一気に変えるようなことはしていません。

起承頂結という言い方

 これは「ピークエンドの法則」(人はピークと最後しか覚えていない)をそのまま当てました。そうすると小説とか説明を表現するのにぴったりきます。アメリカの映画なんかもこのパターンだと思います。  変えるのではなくてピークをもっていく。

話がわからないといわれる人の一部の特徴

 一気に本題に入る人がいます。これは、同じ前提条件を知っていても理解に苦しむ光景をみました。参加者が前提を知らない。知っていても、まだ暖気運転に入っていない。そういう状態で話し始めたらわけがわからなくなります。

起承頂結の進め

 一番言いたいことを頂きに持ってきます。その前に起承を入れます。これは様々な方法があります。
 上司への報告であれば「前言ったこと」、内輪の会議であれば「新しい情報」とかがいいかもしれません。
 起承頂結の起は相手のマインドをセットアップすることを目的とします。ファシリテーションの講義で教えられた「アイスブレーク」の役割を持ちます。そして一番言いたい頂に繋げるのが承です。起はある程度パターン化されますが、この部分は人、時、場所などによって異なります。
 大事なのは一番言いたい頂が理解されるかどうかはこの承に関わっているということです。
 小説ならばストーリの流れ、技術報告や業務であればロジックをしっかりして頂がすんなり入るようにすることです。
 最後に結です。これは、頂の結果次やることだったり、承認だったりします。これはその報告の目的によります。

まとめ

起:相手を話しに引き込む 承:頂に繋げる。起からうまく繋げるのがコツ 頂:一番言いたいこと、上司への報告ならば素直に繋げる。プレゼンならば”転”の部分があってもいいかも? 結:締めくくり。目的によって異なる。頂をさらに押し込んだり、決断(決裁)をお願いしたり、次やることを話す。
 いい話ありがとう、勉強になりました、頑張ったね で終わるような結論(次に繋がらないモノ)はこの結がうまくいっていない場合が多いと感じます。