OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

名言!アイスクリーム味のチャーハンー予定どおり進まないプロジェクトの進め方

アイスクリーム味のチャーハンを注文したことはないでしょう、でも似たようなことはやっている。 これはこういうことが書いてある本です。
Kindle Unlimited
 進まないプロジェクトの進め方という表題です。これは問題解決と密接な繋がりがあります。そのため、問題解決のカテゴリーをつけました。 なぜかというと問題解決の中の「未然防止(悪いことが起きる前に食い止める)」に繋がるからです。(ここでそれは問題解決じゃないんじゃないか!という意見もあります。今回は未然防止は問題解決に含めます)
 ある程度仕事に慣れてくると非ルーティンワークを任されることになります。毎年や毎回同じようなことしていても、実はことなることが発生するようなのを「非ルーティンワーク」とここでは呼びましょう。
 よくTVのCMで建設会社のCMがあります。一度ぐらいはみたことありませんか?次見たときは関心を持って見てください。若手でも指示しているようなシーンがあります。「ビルを建てる」っていうのはいつもやっていることです。しかし、ビルそのものは毎回違って、その度ごとに異なることが出てきます。このようなものが非ルーティンワークと言えます。  非ルーティンワークというとあまり使われない言葉なので、ここではこの本に合わせて「プロジェクト」と呼びましょう。

専門家を使うときの困難さ

 プロジェクトでは専門家を使う必要があります。よく仕事を教えるときに「自分でやったほうが早い」という言葉を聞きますが、このときはそんなことはありません。的確に指示を出す必要があります。ここで「アイスクリーム味のチャーハンを作れ」と似たようなことが発生します。
 ここで要望と要求という言葉が出てきます。問題解決の問題と問題点のようなものです。なかなか、この要望と要求をうまく使い分けるのは難しいです。これは訓練を繰り返す必要があります。これがすぐできるようになったら問題解決がすぐできるっていうのとほとんど同義です。
 要望をうまく要求に落とし込めないと、とんでも無いこと言い始めたりします。 ここで書籍の引用をしてみましょう。

「チャーハン ください。 味 は…… えーと、 アイスクリーム 味 で。 ちなみに うち の 子 は 卵 アレルギー なので、 代替 食 で。 味 には こだわり ます。 最近 流行 の エビ 風味 あん かけ チャーハン、 あんな 感じ が いい か なぁ。 何 か お薦め あり ます?   あ、 あと、 安く し てね!   盛り 付け は 綺麗 なのが 当然。 プロ な ん だ から、 そこ は 気 を 利か せ て いい 感じ に し て くれ たら オーケー です(^-^)」

 絶対おかしいと思います。しかし、専門家相手にしているとこれぐらいの知識の差があるのが当たり前です。そして、恐ろしいことにそういうことを私的してくれません。これは「発注者」と「受注者」の時が顕著です。言外になんとか指摘してくれることこともあります。そういう時でもこちらの方にそれなりの知識と、”なにかとんでも無いこといってるかもしれない”という構えがないと知覚することができません。
 反面同じ社内での場合は指摘も期待できます。そういうので鍛えることができればいいですね。

風太郎の経験でこういう人がいました。
その彼は当時20歳です。Just20歳でした。今度”成人式”という人です。年齢的には風太郎よりかなり下でしたね。 彼は業務上専門家に指示することが多い仕事でした。ちょうど先ほど述べた、CMの検査越会社の人をイメージしてください。社内なので、指示に対して”出来ないことは出来ない”と明確に言われることが多いです。そこで彼は相手の話をうまく聞き出して、こちらの要望をうまく要求に落とし込んでいました。当時風太郎は、その部署に移動したばかりで「すげー、二十歳の子がここまでできるんだ!とんでもない部署にきたぞ」と真っ青になった記憶があります。

問題解決では整理の方法も大事

 こういう風に的確にプロジェクトを進めるためには経験も大事です。その時に道具を使うと学習速度があがります。風太郎の昔の上司がこう言いました「経験というものはそこに長く居たことじゃない、どれだけ学んだかということだ」。全くその通りだと思います。  こういう風に未然防止のために経験から学ぶ(PDCAもその一種です)ことは非常に大事です。それを効率的に進める道具類は多くあります。また、それらの道具類は本来は未然防止のための道具なので、問題の発生自体も減少します。
 いろいろな道具が提案されています。自分の状況と能力にあった道具を使うことだと思います。また、初心者ではいくつか試してみるのもいいかと思います。 この本では、

プロジェクト の 失敗 要因 として、「 未知 変数」 や「 想定外」 への 対応 が 重要 で ある という こと を 述べ て き まし た。 ここ からは そうした 状況・事態 に 対応 する ため の 手法 について、 筆者 ら が 考案 し た「 プロジェクト 譜( 以下、 プ 譜)」 について 紹介 し ます。

とあります。続いて

  プ 譜 とは、 プロジェクト の ため の「 エディティング( 編集 的) ツール」 で あり、 その 目的 は 大きく 二つ あり ます。 一つ は、 プロジェクト における 状況 の 変化 や 関係 性 を 可視化 する こと で、 プロジェクト の「 問題」 を 理解、 解決 し やすく する こと。 もう 一つ は、 プロジェクト マネージャ として の 力量 を 上げる ため の 仮想 演習 を 行う こと です。 これら によって、 プロジェクト の 失敗 を 回避 し、 進め やすく する こと が 最終 的 な 目的 です。

 と未然防止のツールとして紹介しています。

 ただ、風太郎としてはこれらは学習を急速に進めるための道具として使えること勧めたいところです。 このようにプロジェクトの進め方として上手な例えといくつかの道具の紹介、使い方を説明している本です。Unlimitedで読むことができるのでかなりお買い得です。元々が千円台の本なので一冊購入してもいいかと思えるレベルです。

予定通り進まないプロジェクトの進め方

予定通り進まないプロジェクトの進め方