OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

【情報整理ソフトEBt】メモの作成

EBtの公式解説ページとなりました

 いろいろな機能があるEBtです。しかし、あまり機能は知られていません。作者の中心は機能UPなどにプログラミングだからです。 では、公式解説ページはどこにあるのでしょうか?「Office風太郎」がその役割を担うことになりました。ありがたいことです。
 作者の方から口頭で許可を得ました。今後ともよろしくお願いいたします。
 それでは、今回はメモの作成について解説します。

EBtのメモ作成とメモの種類

EBtのメモには次のものがあります。

  • プレーンテキストのみ
  • プレーンテキスト+URL
  • プレーンテキスト+画像
  • プレーンテキスト+添付ファイル
  • Wikiのみ
  • Wiki+画像
  • Wiki+添付ファイル
  • Evernoteからの取り込みページ 

 です。プレーンテキストまたはWiki × URL、画像、添付ファイルです。Wiki×URLの組み合わせはできません。これにEvernoteからの取り込みが入ります。
メモの作成は

  • 新規メモ
  • Clip(URLのみ)で作成できます。
  • Evernote連携

  の3つです。

メモの作成例

新規メモ

 ここで実際にメモを作成してみましょう。
新規メモの作成はファイルメニュー→新規メモ または 右クリック→新規メモ です。また、CTRL+Nのショートカットも可能です。

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新規メモ

URL、画像、添付ファイル、Wiki

メモ操作からそれぞれ選びます。

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メモ操作
画像に関してはドラッグ&ドロップでも可能です。例を示します。
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ドラッグ&ドロップ時の取り込み画面
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取り込み結果

URLのクリップ

 URLの追加→EBtで開く

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URLの追加
→URLのコピペ→Go→Clip
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Clip
クリップボードにメモがコピーされます。一行目(タイトル)はサイトのタイトルです。
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クリップの結果

フォルダ

 URLにフォルダをコピペすると、エクスプローラが立ち上がるようになっています。

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フォルダの指定

Evernoteとの連携

メニュー→連携→Evernoteからの取り込み で取り込めます。

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Evernoteとの連携
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ノートの指定
仕様については次の通りです。

  • ノートの編集はできません
  • 機能がONしている間中通信しています。(レスポンスが悪化するため停止を推奨)
  • 元のノートが編集されると更新されます。
  • 表示の再現率は100%ではありません。

           以上です。

再発防止のプロセスについて

同じような失敗を繰り返さない

 「同じ失敗」と「同じような失敗」というものは違います。
 例えば交通事故を起こしました。「昨日カラオケで寝不足だったので。。。」と、原因を説明します。「もう二度とカラオケで寝不足で事故を起こしません」と誓います。しかし、彼はまた事故を起こしました、理由を聞くと「昨日ゲームで寝不足だったので。。。」と答えました。
 これを同じ失敗と見るかどうかは人によって異なるでしょう。しかし、「同じような失敗」と言えば多くの方は同意してくれるのではないでしょうか?会社に勤めていると、「同じような失敗」を多く見ます。こんなことがないようにしたいですね。

これはダメだと思う事例

 以前こういう記事を書きました。 futaro.hatenadiary.jp 決して人の意識にしてはいけないということを書きました。この様なのを含めて、にこれはダメだなぁと思う対策は次のようなものがあります。

  • 業者がミスしました。しっかり注意します。 また、やりました、今度はもっと注意しました。 さらに、やりました。クビにするぞ脅しました。 →指示しているあなたの責任はどうする?とツッコミたくなります。
  • 特別検査体制を引きます。→検査で不良は止まらない。対策を打つことが大事
  • チェック表を作成しました。→チェック表だらけになり、最後は「チェックやりきれない」「チェックするのが仕事」になってしまう などです。

なぜうまく再発防止ができないか?どうしたらいいか?

 書籍や、サイトの中には、ステップが省略されているのがあります。いきなり要因解析になっている解説もあります。その中には、要因解析の中に、「チェックをし忘れた」というのもありました。これなんかはもう「対策案」まで入っています。問題解決全般に言えることですが、最初に思いついた対策はあまりよくありません。一発でうまい対策を思いつくならば、悩むことはないからです。悩むということは難しいことです。
 天才でない限りは、もっと楽な方法を見つけた方がうまくいくところが多いです。
 そのためには現状を冷静に考えるのが第1ステップです。

エンジニアなら知っておきたい障害報告&再発防止策の考え方 - Qiitaから引用してみます。

直接原因 : その不具合が発生した直接的原因 間接原因 : その不具合に至るまでの間接的な原因 本当の理由: なぜ、このようなパターンの障害が発生したか のように3段階くらいに再発防止策を検討していけるとよいでしょう

 ここの説明と風太郎の説明は異なりますが、「いきなり要因解析(上記では本当の理由)」というところが大事です。現状を素直に捉えましょう。

実際に行った事例

 まぁ、つまらない事例ですが、身近な事例を考えてみます。
過去にこういう失敗をしました。
失敗内容:「オートロックの部屋でカギを忘れて外出してしまった」
 そこで冷静に状況を注意しました。

  • 問題の大きさ:海外の民宿(のようなもの)なので、夜だと対応してもらえない。
  • 発生の可能性:トイレ・洗面所が部屋の外にあるため、寝ぼけてうっかりと出てしまいそう。(注意しますでは役にたたない)

という状況です。そこで、対策のために現状を分析しました。どのような行動をとってカギを持っていくのを忘れたかを時系列で書いていきます。

  • カギを受け取る
  • カギを開けて部屋に入る
  • 机の上にカギを置く
  • 部屋から出る。(出かけた)

 ということです。本来はカギを置いた後、カギを取らないといけません。結構これを忘れないようにするのは大変です。そこで、次のように見方を変えました。

  • 机の上にカギを置く→カギと体が離れる

 その時に対策案が思い浮かびました。次のように行動したのです。

  • 携帯からストラップを外す
  • ストラップにカギをつける
  • ストラップを首から吊るす

 こうすることによって寝るときにも、体からカギが離れず、忘れて部屋から出ることはありません。
今回の事例だと、時系列で考えることにより、対策案が思いつきました。また、人間に関する表現をできるだけ外したことも大切です。
 今回は「忘れる」という表現は使わないようにしました。また、「置く」という表現も「離れる」という表現に変えています。こういった考え方が大事になって再発防止が図れました。
 このような対策をすぐ思いついたのは普段から忘れ物の多い風太郎は「出来るだけ分離しない」という行動パターンを心掛けているからです。例えば部屋のカギと定期券を一緒に保管するとかです。それをしっかり行っていれば最初から失敗はしませんでしたね、そういう意味で、この事例は「再発防止」の成功事例とも言えるし、失敗事例ともいえます。

情報整理ソフトEBtの複雑性ネットーワークの表現

複雑性ネットワークを表現するのは難しい

 先日の記事でEBtは複雑性ネットワークを使って情報を整理すると書きました。 futaro.hatenadiary.jp これは大変表現しずらい方法です。以前の記事ではシンプルに書きましたが、それぞれの「〇」、ノードというか、EBtのメモから10も線がでると大変なことになります。
まぁ、昨今の4Kやら5Kの大型ディスプレイなら結構表現できるかもしれません。
 しかし、EBtはさほどの能力がないPCでも動くことを考えています。また、もともとのEBtLinux版ザウルス1向けだったそうなので、余計にリッチなGUIは難しい事でしょう。
そこで、一見ツリー構造で複雑性ネットワークを表現しています。  実際にそのスクリーンショットを見てみましょう。

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EBtの画面

一見ツリー構造の表現

 EBtの画面を示します。大きく分けて、メモのリンク(ツリー)、メモ本体、メニューに分かれます。メモ本体は、URLを追加した場合にはブラウザも表示されます。また、WIndowsの機能上、フォルダの中身も表示することができます。 2 ツリー部分をちょっと展開してみます。
よく見ると、親メモと同じものが、子メモにあります。

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EBtツリー部分
そこで、一部について同じ内容をナンバーリングします。
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EBtツリー部分(ナンバリング済み)
同じナンバーが何度か出てきます。これは次のようなネットワーク(一本の線ですが、考え方は同じです)を表しています。このようにしてEBtはメモのリンクを表します。
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ネットワーク
そのうち、もっと複雑なネットワークで試してみます。その前にEBtのメモの機能を次回以降説明していきます。


  1. シャープの出していたポケットサイズの情報機器PDAとか呼ばれていました。LinuxをOSとしたものはユーザ作成のプログラムが動いたりしていました。EBtPHPで記述されていたそうです。ザウルス(Wikipedia)

  2. HTTPかFileか自動的に判別して、Fileならばエクスプローラーを起動します。これはちょっと癖があるので別途説明します。

おいしかった料理を再現してみる【エンジニアリングの視点】

意外とおいしい病院食

 世の中には「検査入院」というものがあります。急病などの状況と違って、慢性的な病のため、いつもと体調は変わりません。その時に当然入院食を食べます。1
その病院食がおいしくて驚きました。 その中で不思議に思ったのが大根の酢の物です。結構味が染みておいしく感じました。

エンジニアリングとして考えてレシピを再現してみる。

このようにおいしい料理、しかも原価が安そうだとつい再現したくなります。まず最初に考えたのは「長時間つけこんだのかな?」と思いました。 しかし、味が微妙に違います。そこで、技術者としての脳みそで考えてみました。

  • おそらく長時間の漬け込みはやっていない。その理由は、次の食事より後の用意をするのは作業手順として乱れる可能性が多いから
  • 短時間(食事と食事の間)に作っていると判断
  • 速度を上げるには「温度を上げる」という考えではないか?と推定

ということで、次のように作ってみました。

  • 大根を短冊に切る
  • フリーザーバッグに酢と一緒に密閉する
  • 鍋に湯を沸騰させる
  • 1~2割程度水を入れる(温度を80~90℃にする)
  • 先程密閉したフリーザーバッグを放り込み放置

これで見事に味が再現されました。低コストのレシピでおいしく野菜もとれるのでお勧めです。

失敗した例

先程の大根の酢の物は成功した例ですが、失敗した例もあります。
風太郎はそばも好きです。しかし、自宅ではそばを食べませんでした。おいしくないからです。特に好きな蕎麦湯がまずかったからです。「やっぱりお店はそばも、そば湯もおいしいなぁ。家庭では作れないわ」と思っていました。
そういう中で、5割そばというのものを見つけました。そのとき「あれ?5割?半分しかそば粉がないの?」と不思議に思いました。
疑問に思いながらも買ってみたところ、そばもそば湯もおいしくいただけました。次はスーパーでそばの原材料を見ました。そうすると「小麦粉、そば粉、、」と書いてありました。食品の材料は多い順番に書いてあるので、小麦粉の方が多いということになります。 そこで例によってネットで見たところ、次の記事を見つけました。

wpb.shueisha.co.jp

この記事では「外食産業」のお話でした。その中で、スーパーで売られている食品に対する言及もありました。 そこでは「そば粉3割」でも「そば」として売れると記載していました。
驚いて以後「二八そば(そば粉8割)」を購入するようにしました。その結果おいしいそばとそば湯を家庭でもいただけるようになりました。
「おいしいそばはお店でしかできない」という非科学的(非エンジニア的)考えがおいしいそばを食べられなかった原因でした。


  1. ちゃんと3食でます。うっかり昼食を買って行ってしまいました。旅館じゃありませんからちゃんとでます。

情報整理ソフトEBtのリンクについて

EBtの特徴であるリンクにはまってみる。

 EBtを「情報整理ソフト」と呼んでいる理由は、スモールワールド性とかスモールワールド現象を活用したリンク構造にあります。

スモール・ワールド現象(スモールワールドげんしょう、small world phenomenon, small world effect)は、知り合い関係を芋づる式にたどっていけば比較的簡単に世界中の誰にでも行き着くという仮説である。1 コンピュータでは情報が入っているファイルは「フォルダ(ディレクトリ)」「ショートカット」「ファイル本体」で管理しています。(名称はWindowsに合わせた)Evernoteは基本的に同じ考えで、これに「タグ」の概念が入ります。
 フォルダの考え方は「ツリー構造」、タグは「分類」といった考えたです。それに対して実際の情報は複雑ネットワークでできていいると思いませんか?その複雑性ネットワークを使っているのが、EBtのポイントになります。

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ツリー構造
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タグ付け
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複雑性ネットワーク

EBtのリンクの表現方法

 EBtは上記のように、複雑性ネットワークで情報を整理しています。そこをどうやって表現するか?これをツリー構造で表現しています。そのため、一見ツリー構造のように見えます。その点がわかりにくいところでしょう。 EBtの表示については別途紹介します。

【問題解決】いろいろな手法

いろいろな問題解決の方法論について

 問題解決の方法論というのはいろいろな方法が言われています。風太郎の考えでは品質工学は問題解決の方法論の一つとして考えています。(これは別途述べてみたいと考えています)。 ではそれの一つ一つが違うのか?揉めなければいけないのか?ということを考えてみます。
 この点についてはある方から伺ったことが忘れられません。ここでその方のことをM氏と言いましょう。風太郎はF、もう一方はN氏です。3人いましたが、M氏とN氏の会話だけを書いておきます。

同じような問題解決の方法論

N氏とM氏の会話

  • N氏:M氏のおっしゃる方法論は、品質工学やTOCと似ていますねぇ。
  • M氏:それはそうです。良い仕事のやり方ってそんなにいっぱいあるわけないから、良い方法であればあるほど似てきます

 この一言がすべてを表しているんじゃないでしょうか?神のごとき仕事のやり方(問題解決の方法)があるかもしれません。しかし、人間ですから限界もあるし、状況に合わせないといけません。時々、方法論同士でやり合うような状況も見受けられます。しかし、それは前提条件が異なるなどいくつかのことが見受けられます。

どの問題解決手法を使うか?

 正直わかりません。ただ、これを何十年もやっていると「問題解決はスポーツと同じ」座学で勉強したからといって、試合には勝てません。今は禁止されているようなスポーツ用具(金属バットや圧縮バット、水着のレーシング、最近はシューズがそうなる?)を持ってきても、勝てないでしょう。そのため、「まずやってみて、自分に合うものを探す」というのはどうかなぁ?って思います。

EBtのインストール

EBtのインストール

  ここで紹介したEBtのインストールについて紹介します。 futaro.hatenadiary.jp EBtというのはメモ管理のソフトです。今はEvernoteと連携したり、Webのブックマーカーとして機能したり、ついに添付ファイルも可能になりました。 風太郎は今むっちゃはまってます。

EBtのインストールは極めて簡単です。ただ一つのコツがあります。
新バージョンをインストールする際は、前のバージョンをアンインストールする。
これだけです。

ファイルのダウンロードとインストール

こちらのサイトからダウンロードします。

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ホームページ
サイズは約70MBでした。やや大きめですね。ファイルの中身は次のようになっています。
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Zipファイルの中身
回答してSetupすれば完成します。

画面イメージ

画面のイメージはこんな感じです。また別途解説します。

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画面全体
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メモツリーの部分