原因を意識にする人(達)
先日後輩がちょっとした失敗をしました。ええ、本当にちょっとした失敗です。風太郎もちょくちょくやるような失敗です。ところがその後輩は連続して同じ様な失敗を繰り返していました。
風太郎の見立てでは彼は発達障害かもしれません。どうしてわかるかって?これは風太郎の経験からです。風太郎も精神科に自分が”ADHD(発達障害の一種)ではないか?”と質問したところ、見事に”そうだよ、検査するまでもないよ!薬いる?”と言われたレベルです。(汗) 検査するまでもなくADHDということですね。後輩も同様な傾向が見受けられます。
そういう失敗続きの状況に対して彼の回答は
「自覚が足りませんでした、以後失敗しない様に努力します」でした。
滅多に声を荒げない風太郎ですが、流石にこの時は声を荒げました。
「仕事を精神論にするな!こんなことに努力するな!もったいない!」と言いました。だいたいこういう努力論をいうのは老害世代だけだと思っていたのでショックでした。
どうして自覚や努力のせいにしてはダメなのか?
一言でいうと面倒だから、
まじめな人は怒るかもしれません。このことについて風太郎は二つの仮説を持っています。
- 人の世1日に使える集中力には限界がある
- 消費する集中力はその人と作業内容によって異なる
ということです。このことから細かな事に集中力を使うのはばかばかしいと考えます。まぁ、理屈はともかくとして仕事で楽するのは大事です。これを生産性向上と言います。
ならばどうしたらいいか?それはシンプルなルールづけを行うことをお勧めします。次に一例をあげてみますね。これはほとんど(数値以外)は実際に会社でやっている内容です。
シンプルなルールづけの例(会社の机のお片付け)
ここでは、多くの人が悩んでいる片付けにします。彼の失敗は業務そのもので、あまり参考にならないのでこの片付けにしました。
それに多くの人が悩んでいますよね?風太郎も会社生活数十年苦しめられて、やっとここ数年で片付くようになりました。
今回この片付けができる方法を明確にしてみます。
手順1:判定ルールを定めます。
- 机の上においていいのはつぎの通り
- パソコン
- 書類(決裁、回覧など)入れ
- 書籍、バインダ(立てること)
- その量を数値として定量化する
- 書類の高さ3.2cm以下
- 書籍、バインダの長さ(20cm以下)
という具合です。こうすることによって、「どういう状況にしたらいいか?」がはっきりします。
こういう状況がイメージできなくてかたずけられないんですよね。
以前から「風太郎くん!机の上散らかっていると思わないのか!」と言われても、
「思いません!」と言えなくて苦労していました。しかし、こんなシンプルルールに置き換えられたのならわかります。
ルールを守るための手順を明確にする
今度はその判定ルールを守るための手順を定めます。行動ルールと呼んでも良いですね。
例えば次のようにします。
1.書類入れの書類の整理。捨てる、他の人に渡す。バインダーに綴じるなどをおこなう
2.書籍、バインダーの整理。書類を捨てる、入れ替える、机に保管する
3.机内部の書類を捨てる
と言った感じです。企業によってはスキャナー、シュレッダーなどを用います。
頻度は後になる程(数字の多い程)少なくなります。
1の書類入れの書類を整理は毎日で、3の机内部は月1回程度です。
気をつけないといけないことがあります。後になっている行動をさぼると書類入れの書類が片づかなくなります。そのため今度は行動ルールを実行する計画を立てないと行けません。方法は毎日、週一、月一と決めたり、予定表に入れたりします。
ルール、頻度設定の注意事項
よくあるのが、かなり真面目にやろうとしてやり切れない事です。怠惰な計画にしましょう
大事なことは考え方
いろいろな片付けのノウハウが本やネットに紹介されています。しかし、その通りにしようとしてもうまく行きません。風太郎のルールを自分にしようとしてもダメでしょう。それは一人一人の状況が違うからです。
大事なのはそのやり方をきめるルール作りの考え方です。わかりやすい判定ルールをシンプルな手順を考える事によって出来ない事が出来るようになります。もう一ついうと、本に書いてあるやり方は「本をかけるレベル」のやり方です。一般人ができるとは思えません。
風太郎のブログの主題は”問題解決”です。これは訓練すればほとんどの人ができることでないと意味がありません。そのため、その考えに至るプロセスを重視します。今回の場合は「シンプルなルール付け」「気を使わずに行える内容」が大事なことでしょう。