OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

名言!アイスクリーム味のチャーハンー予定どおり進まないプロジェクトの進め方

アイスクリーム味のチャーハンを注文したことはないでしょう、でも似たようなことはやっている。 これはこういうことが書いてある本です。
Kindle Unlimited
 進まないプロジェクトの進め方という表題です。これは問題解決と密接な繋がりがあります。そのため、問題解決のカテゴリーをつけました。 なぜかというと問題解決の中の「未然防止(悪いことが起きる前に食い止める)」に繋がるからです。(ここでそれは問題解決じゃないんじゃないか!という意見もあります。今回は未然防止は問題解決に含めます)
 ある程度仕事に慣れてくると非ルーティンワークを任されることになります。毎年や毎回同じようなことしていても、実はことなることが発生するようなのを「非ルーティンワーク」とここでは呼びましょう。
 よくTVのCMで建設会社のCMがあります。一度ぐらいはみたことありませんか?次見たときは関心を持って見てください。若手でも指示しているようなシーンがあります。「ビルを建てる」っていうのはいつもやっていることです。しかし、ビルそのものは毎回違って、その度ごとに異なることが出てきます。このようなものが非ルーティンワークと言えます。  非ルーティンワークというとあまり使われない言葉なので、ここではこの本に合わせて「プロジェクト」と呼びましょう。

専門家を使うときの困難さ

 プロジェクトでは専門家を使う必要があります。よく仕事を教えるときに「自分でやったほうが早い」という言葉を聞きますが、このときはそんなことはありません。的確に指示を出す必要があります。ここで「アイスクリーム味のチャーハンを作れ」と似たようなことが発生します。
 ここで要望と要求という言葉が出てきます。問題解決の問題と問題点のようなものです。なかなか、この要望と要求をうまく使い分けるのは難しいです。これは訓練を繰り返す必要があります。これがすぐできるようになったら問題解決がすぐできるっていうのとほとんど同義です。
 要望をうまく要求に落とし込めないと、とんでも無いこと言い始めたりします。 ここで書籍の引用をしてみましょう。

「チャーハン ください。 味 は…… えーと、 アイスクリーム 味 で。 ちなみに うち の 子 は 卵 アレルギー なので、 代替 食 で。 味 には こだわり ます。 最近 流行 の エビ 風味 あん かけ チャーハン、 あんな 感じ が いい か なぁ。 何 か お薦め あり ます?   あ、 あと、 安く し てね!   盛り 付け は 綺麗 なのが 当然。 プロ な ん だ から、 そこ は 気 を 利か せ て いい 感じ に し て くれ たら オーケー です(^-^)」

 絶対おかしいと思います。しかし、専門家相手にしているとこれぐらいの知識の差があるのが当たり前です。そして、恐ろしいことにそういうことを私的してくれません。これは「発注者」と「受注者」の時が顕著です。言外になんとか指摘してくれることこともあります。そういう時でもこちらの方にそれなりの知識と、”なにかとんでも無いこといってるかもしれない”という構えがないと知覚することができません。
 反面同じ社内での場合は指摘も期待できます。そういうので鍛えることができればいいですね。

風太郎の経験でこういう人がいました。
その彼は当時20歳です。Just20歳でした。今度”成人式”という人です。年齢的には風太郎よりかなり下でしたね。 彼は業務上専門家に指示することが多い仕事でした。ちょうど先ほど述べた、CMの検査越会社の人をイメージしてください。社内なので、指示に対して”出来ないことは出来ない”と明確に言われることが多いです。そこで彼は相手の話をうまく聞き出して、こちらの要望をうまく要求に落とし込んでいました。当時風太郎は、その部署に移動したばかりで「すげー、二十歳の子がここまでできるんだ!とんでもない部署にきたぞ」と真っ青になった記憶があります。

問題解決では整理の方法も大事

 こういう風に的確にプロジェクトを進めるためには経験も大事です。その時に道具を使うと学習速度があがります。風太郎の昔の上司がこう言いました「経験というものはそこに長く居たことじゃない、どれだけ学んだかということだ」。全くその通りだと思います。  こういう風に未然防止のために経験から学ぶ(PDCAもその一種です)ことは非常に大事です。それを効率的に進める道具類は多くあります。また、それらの道具類は本来は未然防止のための道具なので、問題の発生自体も減少します。
 いろいろな道具が提案されています。自分の状況と能力にあった道具を使うことだと思います。また、初心者ではいくつか試してみるのもいいかと思います。 この本では、

プロジェクト の 失敗 要因 として、「 未知 変数」 や「 想定外」 への 対応 が 重要 で ある という こと を 述べ て き まし た。 ここ からは そうした 状況・事態 に 対応 する ため の 手法 について、 筆者 ら が 考案 し た「 プロジェクト 譜( 以下、 プ 譜)」 について 紹介 し ます。

とあります。続いて

  プ 譜 とは、 プロジェクト の ため の「 エディティング( 編集 的) ツール」 で あり、 その 目的 は 大きく 二つ あり ます。 一つ は、 プロジェクト における 状況 の 変化 や 関係 性 を 可視化 する こと で、 プロジェクト の「 問題」 を 理解、 解決 し やすく する こと。 もう 一つ は、 プロジェクト マネージャ として の 力量 を 上げる ため の 仮想 演習 を 行う こと です。 これら によって、 プロジェクト の 失敗 を 回避 し、 進め やすく する こと が 最終 的 な 目的 です。

 と未然防止のツールとして紹介しています。

 ただ、風太郎としてはこれらは学習を急速に進めるための道具として使えること勧めたいところです。 このようにプロジェクトの進め方として上手な例えといくつかの道具の紹介、使い方を説明している本です。Unlimitedで読むことができるのでかなりお買い得です。元々が千円台の本なので一冊購入してもいいかと思えるレベルです。

予定通り進まないプロジェクトの進め方

予定通り進まないプロジェクトの進め方

成功法則は決して残酷じゃないーー残酷すぎる成功法則

お店でありがとうというのは自分のために言うんです。それに気づいた一冊です。
 生きることに成功したくない人(または幸せになりたくない人と表現してもいいでしょう)はほとんどいません。この本は成功した事例を元にそれを実現する方法を語った本です。これ一冊でマニュアルにはなりませんが、参考になって、人生の中で読んでよかったなと感じさせる本です。

エビデンスと量にビビらなくてもいい

 エビデンスと量が多いから読むのが大変というカスタマーレビューがありました
 この本は成功するにはどうしていくか?事例を取り上げながら説明しています。確かに、なかなか内容の濃さやボリュームもあり読み終わるのに時間がかかり、いつも読んでいる本の数倍の時間がかかりました。
 時間がかかった理由はいくつもあります。特に時間がかかると感じたのは先ほど述べた様に事例です。事例というのは有名な人や、研究成果(書籍)について述べています。こういうところは読み飛ばしするのが難しくてしっかり読み込むことにより時間がかかります。
 この事例が”エビデンス”と書いてあるところです。有名人や書籍なので後から検証できます。その検証できるのが”エビデンス(証拠)”になります。エビデンスとして必要な人名、経歴などが書かれており、読むことに時間がかかりました。
 あと、量的にもボリュームあります。ページの分量は紙の本だと約400ページです。以前おはなした「どんな人にもピン!とくる教え方のコツ」が約100ページだからざっと4倍でしょう。
 このエビデンスとボリューム。先ほど述べたように、読むのが大変とかAmazonのカスタマーレビューにあります。しかし、このエビデンスと量については海外の学者の本だとちょっと多いかなぁ程度でしょう。今回は「ブロガー」であることと、出版社(訳者も)この手の本に慣れてないことから、こういう言い方になったのでしょう。前述のように書籍紹介のこの点はあまり恐れなくても大丈夫です。逆にこの手の本を読んだことのない人には適当な練習本になるでしょう。

作者がブロガーだから読みやすい

 どうして練習本になるか?これは作者がブロガーであることと関係しています。先ほど述べた学者の本の例として今まで風太郎が読んだ本の中で「ワイドレンズ」「ブルーオーシャン戦略」と比較して感じたのは次のことです。感じてるのは、書籍の内容が各部分で完結しているということです。
 そのため、キリのいいところまで読んで、ちょっと体力尽きかけてきたら他の本を読めばいいのです。実際風太郎も今月のセールの中で最初に読み始めた本にも関わらず、読み終わったのはこのブログの順番の通りでした。
 まぁ、オムニバス形式の本でも読んでいると思えばいいのでしょうか?
 そのように色々な内容があり、紹介するのは大変ですが、気に入ったところを2点ほど紹介します。

よきGiverであれ

 Giver(与える人)は成功すると書いてある。(別の本”GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)”からの引用)
また、感謝することは本人の幸せに繋がる。とも書いてあった。それは確かにそうだろうなぁと思う。
風太郎は「店員にありがとう」を言うタイプである。時折ネット記事を見ると「なんで店員にお礼なんか言うんだ?」というのがある。それはそれで理屈は通っています。ただ、「幸せそう」には見えません。なんだ、店員にお礼をいうのは自分の幸せの為にやっているんだなぁとわかりました。
 あと家事に対してお礼をいうのもそうですね。
「美味しいと言うのは義務」という主張に条件反射のように「義務なわけない」と反論する人を見て思ったこと。 - 主夫の日々
このブログでも家事に対するお礼の話しが出ていました。風太郎の場合は「美味しい」は評価なので、冷静に言いますが、お礼は言うようにしています。”言うようにしている”と言った時点でまだまだ不足なんでしょうけど。
 この本を読んで「お店でありがとうというのは自分のため」ということがわかりました。

裏切られたらどうしたらいい?

 以前ゲーム理論の本を紹介しました。
人生はゲームですよ - OFFICE風太郎
このゲーム理論には時間の概念がさほど入っていません。時間で重要なのは前の結果が今回の判断や結果に影響すると言うことです。それを勘案したシミュレーションの結果、基本Giverですが、裏切られたら

寛容なしっぺ返し戦略

 をとるべきと述べています。
その方がトータルで特典が高いということでした。
 また面白いのはそのような選択は「ほぼ全てのゲームで負けている」そうです。それでも結果としてトータルのスコアが高くなるそうです。「いい人」は得をするんですね、「いい人」すぎるとだめですが。

 このようにいろいろな成功法則が書いてあります。決して残酷ではありません。いくつか”自分には無理”と思うようなことがあっても、多くの事例が書いてあるので、どれか自分に相応しいものを選べばいいんです。
 
 とにかくかなり参考になる本なのでぜひ一読を!

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する


 

家庭教師の教え方を仕事へ!ーーどんな人にもピン!とくる教え方のコツ

仕事の場で人に何かを教えることはありますか?あるいは伝えることは?子供への教え方っていうのは大人にも通じるんだなぁ、とこの本を読んで気がつきました。
Kindle月替りセール2018年9月
 この本はタイトルの様に教える事だけじゃなく伝える事にも役立つ本です。
 風太郎は人への教え方や伝え方に自信がありません。それでこの手の本はいろいろ読みます。一冊本を読むたびにちょっとづつ上達するかなぁ?と思います。

この本を書いた人

こういう人らしいです。
www.katekyo-sakura.com
家庭教師ということですね。私たちが仕事で相手するのは子供ではありません。しかし、意外と子供っぽいところもあるんですよ。
 風太郎はこんな経験があります。製造部門の職長と仕事上で色々付き合いがありました。当時で50代ぐらいの人が多かったですね。その人からこういうことを頼まれました。
風太郎くん、うちのショップ(作業者のグループ)でもXXXを購入できる様に予算なんとかしてくれないか?」
「はい、検討しますね。でもどうしてですか?」と尋ねると、
「他のショップでもみんな持ってるから」と答えられました。
”子供か!”と突っ込みそうでした。(突っ込みませんでしたが)

 これは一つの事例です。彼らも多くの人の上司として父親の様な威厳(たぶん、自宅より職場の方が威厳があったでしょう)の様なものをもって部下に接していましたが、いろいろ子供じみた面を見させていただきました。
 特に感情とか接し方を思い出すと情緒的な場面では子供と大きく違うことはなかったかな?と思います。
 そういう事からもこの本は大人相手にも使えると考えます。

家庭教師の教え方は仕事の場でも通用する

 この本は「心構え」から始まって「自分自身に対する問いかけ」と言った、王道の説明を基本にすすめていきます。
 王道を辿りながら、書いた人が「家庭教師」ということで、一対一の教え方について紙面を割いています。

 この人の教え方のうまさは、最初のところで片鱗が見えます。

なぜ、 教える のは 難しい のか?
● 教え 方 を 学ん だ こと が ない から

 こう言われると”その気になります”。ほんと教え方が上手だと思います。

 第3章からいよいよこの本の山場「タイプ別指導法」になります。大きく4つのタイプ

●文字タイプ 
●音タイプ 
●図・絵タイプ 
●感覚タイプ

に分けています。この時に各タイプで
 特徴/口癖/得意/弱点 の一覧を作って、その内容に合わせた指導方法を説明しています。一見このタイプ分けはどうかな?と思えますが、実際に本文を読むと納得感あります。
 その後4章、5章と続いて、6章がユニークです。

あなたの周りのダメな人の対処法
 理解力がない
 アウトプットの質が悪い
 自分から動かない
 何度も教えているのに上手くできない
 うだつの上がらない人はどうしたらいい

 意外とこういう人間に対する説明は少ないので参考になります。

 タイプ別で行動が変わるということについては、以前研修でこういう話を聞いたことがあります。内容は次の通りです。

  • あるマネージャが部下に対しては同じ様に接していた。
  • ある部下からは「XXXさんは冷たい」言われた
  • 別の部下からは「XXXさんは構いすぎる」と言われた

 ということです。このことから人によって対応は変えないといけないということがわかります。

 この本は、そういうことをしっかり伝えてくれてます。
 ただ、ここに書いてあるノウハウはじっくり考えて行える事でなく、とっさに行動しなければならないことがほとんどである。そのためすぐにこの通りに行動するのは難しい。しかし、内容は単純な事ばかりなので、ちょっとずつ実践していくために読むと良い本でしょう

組織のあり方として一読の価値ありーー国のために死ねるか自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動

Kindle月替りセール2018年9月
 自衛隊というのが日本にはあります。昨今は災害救助としてその存在感を増しています。この自衛隊が組織改善の一つの参考になるってわかった本です。自衛隊は民間企業とは比べ物にならないほど大きな組織です。この本はその大きな自衛隊でなく、少人数の特殊部隊設立を中心とした本です。

 風太郎は、ブログに載せない本も読んでいます。この本も元々紹介することは考えていませんでした。しかし、読んでみると組織の在り方などいろいろ参考になりました。ぜひ皆さんにも読んで欲しいと思い紹介します。

著者について

 元海上自衛官で特殊部隊の創設メンバーの一人です。以前よりインタビュー記事でお話を読ませていただいており、その体験に興味をもっていて今回書籍があることを知り購入しました。「特殊部隊」というのがどういうものかと思って読み始めました。
 思想面の事などは本ブログとは関係ないので置いておきましょう。正直風太郎が力を入れる問題解決とは程遠いところにある本だと思って読んでいたのです。ですが、前述の様に、ぜひこのブログで紹介したい!と考えるほど組織について述べているいい本でした。

この本の内容

 この本で最初に驚いた言葉は

「海軍伝統の無声指揮」です。
これは”無声”の”指揮”とあるのは誤字ではありません

 上位は細かい指示をする必要もなければ、報告がない!と怒る必要もありません。しっかりと「何のためにやるのか」という事を理解させればいいのです。そうすれば、言葉で指揮しなくても各自やるべきことをやるということです。

 風太郎の体験では、昔こう言う体験しました。製造部門が強いことで有名な某大手企業の製造ラインに見学に伺いました。ある伝手で社内向けの改善報告を聞く事が出来ました。その時は○○工学の高名な先生も同席していただきました。
 報告ではいきなり「社長はこう言っている・・・」と始まり、「その思いを実現するためにこのように改善した・・」と続いていくのです。風太郎はそういうのは初めてでなかったのですが、先生は経験がなかったらしいです。
「これはすごい!」を数年に渡って言い続けていました。やはりトップの意思が末端まで届いて実行できる組織というのはすごいのでしょう。

 こういうのが何故できるのかはこの本には書いていませんでしたが、こういう風に一人一人の自覚というもので組織が回ることを書いてありました。他にもメンバー同士の意思疎通の話などもあります。

特筆すべきは管理者のことに言及した事

 おそらく日本の特徴でしょうか?マネジメント未満、実務者層について書いてある本が大多数です。海外だとドラッガー中心にマネジメントの本も多いのですが、日本はそういうのは少ないものです。中には「強い現場、弱い本社」という言葉で暗にマネジメントが弱いと言っている先生もいらっしゃいます。
 この本はマネジメント層についても言及しています。そこから2点ほど引用します。

指揮官 が、 うそ、 ごまかし、 背伸び なし に、 ただ ひたすら に 任務 を まっとうしよ う と すれ ば、 組織 内 の 各 個人 は、 自ら「 指揮」 さ れよ う とする 気持ち が わき 上がる。

とか、やたら報告を求める上司に対して

それ は、 試合 中 の ボクサー に 実況放送 も 同時に しろ と 言っ て いる よう な もの で あっ た。

 と表現したりしています。著者は海上自衛隊出身で、陸上自衛隊とも交流があり、特殊部隊の指揮官として、その任務や状況によってマネジメントが異なるとした上で論じています。職務次第でマネジメントが異なるのは企業も同様ではないでしょうか?そう言ったことを考えて読むのも面白いと思います。この事例で「あるある」と思った人も多いかもしれません。そういう組織改善に参考になる本です。

 自衛隊というのは非常に危険な仕事です。災害救助でも危険なことも多いでしょう。ましてや特殊部隊といえばもっと困難なこともあるでしょう。そう言った組織にいたからこそ書ける内容です。

何かやる前に何かをやめようーーマンガでわかる「やめる」習慣

Kindle月替りセール2018年9月
この本は

やめる

っていう単語に惹かれて購入しました。元々の本(マンガでないもの)はそれなりに売れている本らしいですが存じ上げませんでした。
いろいろな本が「やること」に注力しています。しかし、なんでもかんでもやれるわけなくて、何かをやめることが大事です。
 仕事でもそうですね、風太郎は新しい(それなりに時間のかかる)仕事がくると上司に必ずこう言います。
 「わかりました、それでは今までの仕事で何をやめましょうか?」と(嫌な部下です)
 とは言え、これでやめたことは一つもないです。それほどなにかをやめることは大変です。

 仕事以上に習慣はなかなかやめられません。それでも、何かをやめたいと考えている人に対しておすすめです。
 習慣と言えば、風太郎自身も数年間ネットゲームに凝っていました。課金は月に多くても3000円、だいたい1000円だから大したことなかったのです。それでも、数年だから数万円となります。その金額より重大なのは、相当な時間をつぎ込んでいました。1日に2時間程度です。さらにイベントだと終日付きっ切りです。
 さらに時間をかけそうな雰囲気でした。そして、ふと気が付いたのです。

  • 最近どれだけ本読んんだかな?
  • 最近どれだけ学んだかな?

 本を読むこと/学ぶこと この二つが今までの人生の中で貴重な資源でした。それをやめていたら自分の将来が「ヤベーこと」になります。「大変まずいこと」になるよーということです。
 そこで、それをやめるためにいくつかのことを行いました。一生懸命考えたその方法と、同じ内容がこの本には書いてあるのです。もっと早く読んでいたら良かったと思います。

この本に書いてあること

何人かの登場人物が出てきます。それぞれやめたいことは

  • 間食
  • 夜更かし
  • 仕事の先送り 

 などです。
この本にいくつかのポイントが書いてあります。その中で、特にここで紹介したいのは

 です。
 なぜこの二つが重要かということを考えて見ます。

 まず、「やめる理由」です。
実は「やること」より「やめること」の方が大変難しいです。これが簡単なら世の中に中毒者などいません。
書籍では「骨太の理由」と書いてありました。やめるための自分が十分納得できる理由が必要です。
結構これが大変なんですよね。どうやって見つけるか?かなり悩みます。
風太郎の場合は「自分の描いたキャリヤイメージが達成できない」というのが理由でした。
どう考えても一週間に20時間近い時間をゲームをやめること以外に捻出できませんでした。
「やめる」ことに限らず、理由や目的をしっかり納得することは大事です。そして、それを力強く行なっていくためには「自分が納得できる」ことが大変重要になります。
 上記の理由も他の人には大したことないでしょう。それでもいいんです!自分にとっては大変大事な理由であることなんです。

次にボトルネックとセンターピンです。これも問題解決でもよく大事なことと言われていることです。
この書籍のボトルネックはちょっと意味が違って「最大の障害」という感じで書かれていました。
センターピンは「ここをよくしたら全体がよくなるところ」です。
 かなりその二つを明確にするのは大変です。それでも考えて見つけることが大事です。そういう時には問題解決ストーリが役にたつかもしれませんね。

 とにかく「やめる」っていうのは大変なことです。それをある程度パターン化してくれているのがこの本のいいとこでしょう。買ったから何かの習慣を簡単に止められる訳ではありません。
その点はよく留意しましょう。それでも参考書として手元に一冊あって良い本です。
 

個人の事例から学ぶ力のある人が読む本ーーコミュ障のための聞き方・話し方 人と会っても疲れない

Kindle月替りセール2018年9月
 月替りセールで読みました。やはりコミュニケーションと付いて値段が安いと、簡単にワンクリックで購入しちゃいます。それだけ自分のコミュニケーション能力に不足を感じています。同じ様な本を買うのは、また別の理由もあります。それについては下の方で話をしますね。

 自分のコミュニケーション能力に満足している人はまずいないと思います。コミュ障に限らず、コミュニケーションに不満足な人は見て欲しい本です。ただ、だれでも見て参考になるとは思えません。この本を読んで、参考にできる人は、本の事例が自分に当てはまる様に考えられる人になります。
 多くの本が自分の体験を元に書かれていて、この本もその中の一つです。ですから多くの研究成果のように一般的に言えることではありません。それに自分のコミュニケーションに不満足としてもいろいろな不満足があると思います。一般的に〇〇だからというのは役に立たないことが多いでしょう。あくまでもこれは一つの事例、考え方だ。という意識を持ってこの本を読むことをお勧めします。

この本で書かれていること

 まずタイトルが秀逸です。「人と会っても疲れない」となっています。これって重要な要素だと思いませんか?仕事でも生活でも人と話さないなんていうことはできません。できたらずっと一人で居たいけどそういうわけには行きません。あんまり気を使っていると疲れます。コミュニケーション大好きな人はいいですが、コミュ障の人はそんなことで疲れたくないでしょう。いろいろなコミュニケーションの本あります。その中でこの本のサブタイトル「人と会っても疲れない」に惹かれました。
 ここで章立てを書きます。

第1章 コミュ障で何が悪い
第2章 地雷を踏まない聴き方のルール
第3章 「自称コミュ障」が身に付けたい伝え方
第4章 シチュエーション別アドバイス
第5章 心に刺さったピンの外し方
おわりに コミュ障脱出ゲームを始めよう。

 となっています。ポイントは第2章と第3章です。「聞き方」「話し方」が書いてあります。これがポイントなのは当たり前といえば、あたりまえです。この本の特徴として2点あります。

  1. 一流を目指さない
  2. 個人視点である

 多くの書籍がかなりレベルの高い人を対象にしている様な気がします。そうすると頑張ってもできません。普通の人ぐらいを対象にしてくれるとありがたいです。
 特にこの書籍のメインターゲットは「コミュ障」なんですから、少なくとも普通の人向け、できたらもっとレベルの低い人向けに書いてくれたら助かります。その点この本は対象と内容が会っている本です。

そう、この本は普通の人が普通に生きていくためのことを書いてあります。
 この点も大事です。一部の人ができるから「一流」なんです。だれでもできるわけじゃありません。そこを一流の人しかできないようなことを書かれても困ります。
 そして「個人視点」であることです。どこでも通じる様なことってすごく理解しにくいんです。例えば、数学とか理科(特に物理)ありますよね?あの数式とか理論は世界中に通じます。宇宙のどこでも通じます。しかし、その分かり難いこと分かり難いこと、そういう面で個人の体験を持ち出すのは分かりやすくなります。
 これは風太郎も失敗経験あります。技術的な話で経験したことです。人に説明するときにできるだけ”分かりやすく伝える”ために理論を中心に話ししました。相手は分かり難い顔をしています。「これはいかん」とさらに理論を「詳しく」話しました。余計分かり難い顔をされました。結局理解してもらえませんでした。
 別の機会にちょうど同じ様な話をしたときに、「〇〇の場合は、××したら△△になる、なぜかというと・・・」という展開だとわかってくれました。こういう風なことから

人は理屈でわかってくれない、事例(ストーリ)でわかってくれる

とういうことを理解しました。
 この本でも、著者の経験談が書かれています。これがベストセラーになる様なものなら、色々な人のことが書かれているでしょう。でもそうじゃないんです。

コミュニケーションの本は個人の体験が書いてある本がいいんです

なぜかというと、コミュニケーションの場合に難しいことの一つは感情です。それは一般論や理屈では分かり難いことです。そこで個人の体験を知ることが大事です。
 そうすると一つ問題があります。人によって違うんですよ、経験も性格も!風太郎の場合はできるだけ多くの本を読むことにより、「自分ならどうできるか?」と考えます。
 この個人の体験を自分のものにするには、人によってやり方は違うはずです。そういうことができる人が読むと良い本になります。できない人はこの手の本を多く読むと慣れてくるでしょうか?
 この本は軽く読める本なので、読むことの経験値をあげたりするにも良い本です。

パワポ使う人は今すぐ買おうーー色の事典 色彩の基礎・配色・使い方

kindle月替わりセール2018年9月
 この本については多くを語る必要はないでしょう。パワポ使いはすぐ購入すべきです。今なら200円です。
 多くのパワーポイントユーザーはデザインを学んでいません。そのため失敗も多くあるでしょう。その一つが色です。  
 パワーポイントの使い方の本で色の使い方について書いてある本もあります。しかし、色だけについて詳しく書いてない場合が多くなってます。
 実際風太郎もその手の本を読んでパワーポイントの色を決めたことがあります。悪い癖で本そのままに使わず少しアレンジしてしまいました。結果はダメ出し喰らいました。内容に対して色が合ってないと。

この本のおすすめ理由

 何かを行う時はやり方だけでなくて、その理由を知っていることが上手く行うコツです。この本にはそれがあります。
 章建ては次の通りです。

part1 色の基礎知識
part2 配色のルール
part3 色の効果
part4 色のイメージ
part5 生活空間と色

です。章のタイトルを見てわかるように、色の使い方に関するルール等が書かれています。そのため色使いが上手くなることでしょう。
 多くの場合はやり方だけを学ぶのではなく理由(わけ)を知ることはうまくやるために大事です。大きな工場では作業のやり方が書かれているでしょう。そこには理由を書け!と指導されました。
 この様に色使いの理由を知ってよいパワーポイントを作成するための良い本です。
 ただ元値の1620円の価値があるか?というと悩みます。現在の風太郎の実力ではその元を取るだけの実力はありません。