OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

成功法則は決して残酷じゃないーー残酷すぎる成功法則

お店でありがとうというのは自分のために言うんです。それに気づいた一冊です。
 生きることに成功したくない人(または幸せになりたくない人と表現してもいいでしょう)はほとんどいません。この本は成功した事例を元にそれを実現する方法を語った本です。これ一冊でマニュアルにはなりませんが、参考になって、人生の中で読んでよかったなと感じさせる本です。

エビデンスと量にビビらなくてもいい

 エビデンスと量が多いから読むのが大変というカスタマーレビューがありました
 この本は成功するにはどうしていくか?事例を取り上げながら説明しています。確かに、なかなか内容の濃さやボリュームもあり読み終わるのに時間がかかり、いつも読んでいる本の数倍の時間がかかりました。
 時間がかかった理由はいくつもあります。特に時間がかかると感じたのは先ほど述べた様に事例です。事例というのは有名な人や、研究成果(書籍)について述べています。こういうところは読み飛ばしするのが難しくてしっかり読み込むことにより時間がかかります。
 この事例が”エビデンス”と書いてあるところです。有名人や書籍なので後から検証できます。その検証できるのが”エビデンス(証拠)”になります。エビデンスとして必要な人名、経歴などが書かれており、読むことに時間がかかりました。
 あと、量的にもボリュームあります。ページの分量は紙の本だと約400ページです。以前おはなした「どんな人にもピン!とくる教え方のコツ」が約100ページだからざっと4倍でしょう。
 このエビデンスとボリューム。先ほど述べたように、読むのが大変とかAmazonのカスタマーレビューにあります。しかし、このエビデンスと量については海外の学者の本だとちょっと多いかなぁ程度でしょう。今回は「ブロガー」であることと、出版社(訳者も)この手の本に慣れてないことから、こういう言い方になったのでしょう。前述のように書籍紹介のこの点はあまり恐れなくても大丈夫です。逆にこの手の本を読んだことのない人には適当な練習本になるでしょう。

作者がブロガーだから読みやすい

 どうして練習本になるか?これは作者がブロガーであることと関係しています。先ほど述べた学者の本の例として今まで風太郎が読んだ本の中で「ワイドレンズ」「ブルーオーシャン戦略」と比較して感じたのは次のことです。感じてるのは、書籍の内容が各部分で完結しているということです。
 そのため、キリのいいところまで読んで、ちょっと体力尽きかけてきたら他の本を読めばいいのです。実際風太郎も今月のセールの中で最初に読み始めた本にも関わらず、読み終わったのはこのブログの順番の通りでした。
 まぁ、オムニバス形式の本でも読んでいると思えばいいのでしょうか?
 そのように色々な内容があり、紹介するのは大変ですが、気に入ったところを2点ほど紹介します。

よきGiverであれ

 Giver(与える人)は成功すると書いてある。(別の本”GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)”からの引用)
また、感謝することは本人の幸せに繋がる。とも書いてあった。それは確かにそうだろうなぁと思う。
風太郎は「店員にありがとう」を言うタイプである。時折ネット記事を見ると「なんで店員にお礼なんか言うんだ?」というのがある。それはそれで理屈は通っています。ただ、「幸せそう」には見えません。なんだ、店員にお礼をいうのは自分の幸せの為にやっているんだなぁとわかりました。
 あと家事に対してお礼をいうのもそうですね。
「美味しいと言うのは義務」という主張に条件反射のように「義務なわけない」と反論する人を見て思ったこと。 - 主夫の日々
このブログでも家事に対するお礼の話しが出ていました。風太郎の場合は「美味しい」は評価なので、冷静に言いますが、お礼は言うようにしています。”言うようにしている”と言った時点でまだまだ不足なんでしょうけど。
 この本を読んで「お店でありがとうというのは自分のため」ということがわかりました。

裏切られたらどうしたらいい?

 以前ゲーム理論の本を紹介しました。
人生はゲームですよ - OFFICE風太郎
このゲーム理論には時間の概念がさほど入っていません。時間で重要なのは前の結果が今回の判断や結果に影響すると言うことです。それを勘案したシミュレーションの結果、基本Giverですが、裏切られたら

寛容なしっぺ返し戦略

 をとるべきと述べています。
その方がトータルで特典が高いということでした。
 また面白いのはそのような選択は「ほぼ全てのゲームで負けている」そうです。それでも結果としてトータルのスコアが高くなるそうです。「いい人」は得をするんですね、「いい人」すぎるとだめですが。

 このようにいろいろな成功法則が書いてあります。決して残酷ではありません。いくつか”自分には無理”と思うようなことがあっても、多くの事例が書いてあるので、どれか自分に相応しいものを選べばいいんです。
 
 とにかくかなり参考になる本なのでぜひ一読を!

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

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