OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

同人誌と「なろう」とビジネスモデル 問題解決の視点から

風太郎の連休

 風太郎は連休のある仕事です。連休とはいえやることたくさんです。毎日の英語の勉強の他、いろいろな勉強、読書。部屋の掃除などいっぱいあります。こういう時に限って小説を読みたくなります。
 昔の重い本はきついので、軽い本、でもライトノベルはあんまり読みません。理由はコストです。1冊30分ほどで読んでしまうので高価な娯楽に含まれてしまいます。
 そこで、助けてもらってているのは小説家になろうです。このなろうを読んでいると「隔世の感」があります。

同人誌はお金を払うもの

 こういう概念を持つのはかなりの年配でしょう。
 今の時代からは信じられないと思いますが、同人誌は受益者負担として、執筆者が執筆量に応じて印刷費を負担していました。SF作家に関して言えば「宇宙塵」という同人誌から多くのSF作家が生まれました。かなり良い作品も多いといわれていました。 風太郎は、光瀬龍先生の「派遣軍還る」の同人誌版と商用誌版を読みました。同人誌版は面白く、商用誌版はつまらなかったと覚えています。記憶には同人誌版のストーリーの一部と商用誌版がつまらなかったことだけが残っています。
 ここでじじぃが昔話をするのは簡単な事です。ただ、それはつまらないので「ビジネスモデル」の観点から考察してみます。

過去の同人誌が目指したことは?

 一部の人は「書きたい(描きたい)」という衝動があるようです。そしてそれを見てもらいたいという衝動もあったようです。そこから同人誌が生まれました。その後コミック系中心に即売会が発生し、一種の楽しいコミュニティーも出てきました。コスプレなんかも即売会から発生しています。
 コミュニティを楽しむのと書いたものを読んで欲しい、読んでみたい。というのが主体でした。だいたい元を取ることができずに、赤字を抱えているのが当然でした。その時に噂になっていたのが「同人誌で稼いでいる」という人たちでした。
 どういう風に稼いでいるかというとアニパロ本、やおい本、今でいう「薄い本」です。その手の本はページが少なく、部数が多く、高額で売れるため、利益になっていました。そのため、創作系がどんどん割合的に減っていきました。
 その結果、「創作系オンリー」や「招待制」などの即売会もありました。

ビジネスモデル=問題解決

 その後創作の場としてのPixivや小説家になろうというサイトがでてきました。これを問題解決の視点から考えてみると大変面白いものです。
問題として、創作者の発表の場が限られてきた。と定義します。
原因系を探っていくと問題点としては二つ(後知恵だから簡単に出ますが、リアルはもっと大変でしょう)

  • 発表の場制限されてきた
  • 顧客が減ってきた

 いや、そうじゃないだろう?という意見もあると思います。ただ、顧客が制約と考えると上記のような事象が発生していたと考えます。
そう、「顧客が制約」ということが真因ではないでしょうか?そう考えると、問題点を解決するためには「顧客を増やす」というのが対策になります。顧客を増やす方法は単純なのは「安くする」究極は「無料にする」です。
 もう一つ大事なことがあります。「良いモノ」である必要があります。この良いものを作る方法は「良いプロセス」と「とにかくたくさん作って選別する」と言う方法があるでしょう。
 小説家になろうなどのビジネスモデルは「たくさん作って」「無料で顧客を集めて」「顧客に選別してもらう」というサイクルでできたと考えられます。

ビジネスモデルと問題解決

 なろうを作った人がこういう思考プロセスで行ったかどうかわかりません。問題解決の視点から、ビジネスモデルの構築を考えてみました。こういう考え方をしたら新しいビジネスモデルができるのではないか?と考えます。
 実はこれは問題解決のテンプレに乗っけて後付けで考えたんです。「顧客が制約」っていうのはテンプレなんです。だから、「顧客を創造する」方法というのがあって、単純には”安くする”ですよ。
 この事例を別の機会にも考察しています。