「コンサル一年目が学ぶこと」
この本はコンサル一年目の人に向けての本であるが、多くのサラリーマンにとって役にたつノウハウと心構えがある。 これは50代になった自分で得たものと共通する事が多かった 。 全部あげると大変なので絞ると
- 説明の順番
- ITスキル
- 時間に対する考え方
の三つである
説明の順番
結論から話せ、理論的に話せ、例を上げろ等 である。具体的な話も言及していて参考になります。 現実にはついつい理由や前提条件から話しちゃうんですよね。
ITスキル
資料作成に時間かけることは無駄だからスピードアップしろということ。具体的にはマイクロソフトオフィス製品の活用である。
オフィス製品にはいろいろなソフトがある。そして、色々な機能も持っている。それらを活用しようということだ。
この書籍で定義する仕事でのアウトプットは資料であるとしている。これはコンサルタントだから当然だろう。
これを効率化しようというのが提案の趣旨である。
風太郎の周りでも活用度の低い人がいる。Excelで資料を書き「画面と印刷が違う」とか、必要な関数を知らなくてひたすらマウス操作する人もいる。
他に、使うと便利な(でもわかりにくい)Accessを使う人はあまりいない。
また、本にはショートカットを用いた高速化も大事とある。
これも身の回りで面白い意見を聞いた。「会社ではショートカットを使わなくてマウス操作中心に作業している」というと
「社会人暇なの?」と学生に言われた。
こういう風にソフトの使いこなしで、業務の効率化を行おう。そこにはそれが書いてある。
また、本にEXCELでデータ処理を行うことも書かれている。最近はデータも複雑で難しくなっているため、
今後はエンジニア中心にRやPythonの出番も多くなってきている。これは風太郎は得意なので、別の機会にアップします。
時間に対する考え方
とにかく時間をかけ過ぎるな。である。 納期があれば、納期に間に合うように仕事を仕上げる。納期が明示されていない仕事(上司からの指示など)も 納期に合わせてなんらかの結果(ダメならダメと)をあげることが大事である。とういうことが記載されている。 例として上司への報告があった。それは、調査の指示に対して何日もかけるのでなく、翌日にダメと報告していた。 (その報告例が上記の説明の順番とよく一致していたことも着目) これは多くのサラリーマンなら経験のあることではないか? 「やばいなぁ、もっと早く回答しておけば良かった。今頃無理ですとは言えないし」とか、逆に 「こんな回答ならもっと早く言ってくれたらいいのに」とかいうことはないでしょうか?
全体として気をつけないといけないのはいくつかある。 まずは、多くの書籍に記載されているような内容です。また、いろいろな話が書いてある。そのため、一番大事なことがボケて伝わってしまうかもしれない。 そのために読む方も多少注意が必要な本である。
他にさっさと辞めた方がいい会社はその通りだと思う反面、優先順位のつけ方がパレートというのは問題解決屋からいうとちょっと浅いところでもあります。