OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

Kindle Fire タブレットの魅力

我が家のKindle

 我が家にはKindleFireが何台かあります。最初に買ったのは何年前でしょうか?ちょっとKindleの魅力について語ります。

Kindle Paper White系

 これらの魅力は見た目が紙のように見えることでしょう。ただし、昔のモデルはページめくりに時間がかかって、読むリズムが崩れてしまいました。最近のモデルはリズムは崩れないぐらいのページめくり速度があります。
 一番の魅力は防水モデルがあることでしょう。お風呂でゆっくりと本を読むという贅沢ができます。ただ、以前夢中になりすぎて保温時間を遙かにこえてしまったため、気がついたらお湯が冷めていて風邪を引いてしまいました。(..;)

Kindle Fire

 最初に買ったモデルはKindle Fire 7 HDXでした。HDではなくHDXです。当時はハイスペックのハードウェアに進もうとしていたのでしょうか?1600x1200の解像度と当時としてはそこそこ早いCPUを積んでいました。Amazonのアプリも今以上に出ていた時代です。
 現在は電子書籍リーダーとしての位置づけが強いようで、電子書籍を読むための必要なスペックに抑えて低価格を目指しているようです。

Kindleを何に使うか?

 大体小説とか文字主体の本を読んでいます。マンガの場合は大型のタブレット(iPadPro11等)か無印iPadを使って読みます(大画面が好きなので)さて、ここで疑問が浮かびます。
 タブレット持ってるんだったら別にKindleって要らないんじゃない?

Kindleだけにできることとおすすめモデル

 KindleFireは文字の読み上げ機能があります。ちょっと変なイントネーションや読み方します。
 たとえば、 ○○訳(○○やく→○○わけ)とか、発明家(はつめいか→はつめいいえ)等です。しかし、わからないレベルではないので家事などしながら聞くことができます。
 また、アメリカのアカウントだとAudibleと連携することによって、綺麗な発音と呼んでいる位置を表示してくれるので英語の本が読みやすいです。

 Kindleの魅力は読み上げ機能にあります。
ご飯を食べながら、家事をしながら、運動をしながら本の内容を聞くことが出来ます。なかなか便利ですよ
そして今のおすすめモデルは下記のモデルです。値段も安いし、以前のモデルでは動きがゆっくりとして、読むリズムが崩れていたのですがそれもなくなりました。前回のプライムデーでは割引がなかったのですが、次回以降は割引もあるでしょう。
 私は複数のKindleを各部屋(含むトイレ)においていつでも本が読めるようにしています。中々快適ですよ(^_^)

歯の大切さと、歯ブラシ、そしてAmazonを活用したビジネスモデル

歯の大切さについて

歯は絶対治らない

 「歯の治療」って言う言葉があります。しかし、歯って絶対治らない(元の状態にもどらない)ですよね。 結局かぶせ物をしたりすることになります。それによって、菌が繁殖して顎の骨が溶けたり、口臭のもとになったりします。 また、歯の根のところ(顎に埋まっているところ)にヒビが入ったりします。実際私はそれで化膿して抜くことになりました。

予防について

 基本歯磨きと腔内の殺菌です。歯磨き粉選びも大事です。しかし、ちゃんとしたブラッシングしないと絶対に綺麗になりません。定期的に歯のクリーニング通いながらブラッシング指導受けてやっとまともに磨けるようになりました。

歯を磨く道具

電動歯ブラシ

 これは各社いろいろ出しています。ここ数年はブラウンの製品のみ使っています。
 ブラウンの製品を使うのは、歯の間や根元をうまく磨くためです。その部分を磨くには円形のブラウンが一番いい感じでした。他社は基本的に歯ブラシの形をしているため、歯並びの悪いところがうまく磨けませんでした。そのため、歯ブラシも併用していました。

最近お気に入りの歯ブラシ

 最近この歯ブラシがすごいと思いました。詳細は置いておきますが、歯の間や根元までしっかり磨けます。特に着目すべき所は「歯並びが悪くてうまく歯の間や根元が磨ける」ということです。
 今までも「歯医者さんと共同開発」という歯ブラシを使ってみたり、一本千円の歯ブラシをつかってみたりしました。それらとは比べものにならないほどのすっきり感ありました。

Amazonのビジネスモデル

 この商品を知ったのは日経新聞Amazonの広告「日本の中小企業」というタイトルのモノでした。

マーケットプレイス

 以前、とある事業(情報を供給する事業)を行っている人から「そっち(情報を供給する事業)では利益でていないけど、関連する商品を紹介してAmazonで売っている。そっちの方の利益の方が大きい」とおっしゃっていました。Amazonはリスク(在庫にかかる費用)はあるけど、ほとんど手間をかけずに販売出来るのは大きなメリットだとおっしゃっていました。

Amazonだから(多分)できる低価格

 この歯ブラシは結構お安いです。5本で700円ちょっとです。ここでAmazonだから・・”と強調したのは訳があります。
 購入してみると、薄いビニールに入っているだけのモノでした。Amazonってほとんど過剰なほど包装するんですよね。(例外として初期のKindleはパッケージにそのまま送付用のシールを貼って送ってきていました)そのため、ビニールに入っているだけで十分輸送中の品質は確保できます。

Amazonを活用したビジネスモデル

 今回の場合はAmazonを活用することにより

  • 在庫管理の手間をなくす。(数量管理やコスト負担は必要)
  • 受注、配送の手間をない。
  • 今回はマーケッティングまでAmazonが実施

 実際はマーケッティングまで行ってもらうのは運が良かったと思いますが、「売る場所」の確保が容易いのは重要なことです。


* 以前食品会社の記事で「スーパーの棚の奪い合い」でディスカウントを飲むしかなかった。 *
 というのを読んだことあります。Amazonの場合は、出品はかなり審査が緩いようです。余談ですが、今までみたちょっとヤバい商品を列挙します。

  • ○○純正品と称しているけどパチモノ
  • A社の製品を上の桁を少し小さくして、一桁高く売る(例:Amazon売価2800円なら25000円)

 といった感じです。「売る場」を確保するという点でAmazonは販路を確保するのに役に立ちます。そのため、「良い製品」と「よいマーケッティング」があれば売れるものが出来る世界が来たようです。

参考:他のサイトの例
  • 今でもある某サイトは、受注受付までがサイトの仕事で、その後の梱包発送は各社の仕事です。そのため、まとめ買いで送料を節約しようというのが難しくなります。これは店の在庫などに制限があるため、一連の必要なモノを一つの店舗で揃えられないためです。
  • 大昔にあった、某大手企業の通販サイトは品揃えが少なかった。これは、提供する商品をちゃんと選んでいたためのようです。(使った経験からいうとサイトが遅いという問題もありました)

Web(Udemyなど)の英語教材を日本語で読む(Chrome/Edge/DeepL比較)

英語教材で勉強する

言語のシェア

 世界で一番使われている言語は英語である。というのは否定出来ないでしょう。英語を母国としない国同士の契約などが英語で書かれている場合も多いそうです。
 大昔はアジアでは漢語がその役目を果たしていたそうです。「国語」(日本語)の「古典」に「漢語」(外国語である中国語)があったことは子供心に違和感ありました。この話は追ってどこかで述べてみたいと思います。
 世界の言語のデファクトスタンダードは事実上英語である ということです。

教材の多さ

 Udemyのコンテンツは国際共通の様です。また、AWS勉強のためにqwiklabsのAWS学習もほとんど英語です。(高額のクラスルームだと日本語ページ案内されるけど、低額の自習だと英語しか出てこない不思議)
 AWSクラウドプリティクショナー、ソリューションアーキテクトアソシエイト以外になってくると日本語の教材が一気にすくなくなってきます。頑張れば読めない英語ではありませんが、知らないことをよくわからない言葉で学習するためにかなり辛くなります。  とにかく学ぶためには英語教材を活用することが必須 ということです。

Udemyを例とした英語のリアルタイム翻訳

【Udemy】英語字幕の講座をリアルタイムで日本語翻訳する方法|TERUPROというサイトにGoogleChromeとMicrosoftEdgeの比較が載っています。

GoogleChrome (判定X)

 記事を要約すると、現在表示されている部分しか和訳できない。という現象があります。この”現在表示されている”という意味はウェブページ全体でなくて、表示されている部分のみ、隠れている部分は和訳出来ないということです。

MicrosoftEdge(判定○)

 こちらは隠れている部分や表示が変わる部分もどんどん和訳してくれます。

DeepL

 翻訳性能が高いといわれるDeepLがChromeのアドインであります。これを試してみました。ただしサブスクに入らないとWebページの翻訳はできません。要するに「DeepLでWebページのリアルタイム翻訳を行うためにはお金が必要」ということです。

DeepLの結果

 結局Chromeと同じように表示されている部分しか翻訳されませんでした。もう少し詳しく箇条書きします。

  • 表示されている部分のみ翻訳
  • スクロールすると英語のまま(時々日本語に訳される)

 という状況でした。おそらくDeepLのアドインの機能というよりChromeの仕様と推定します。

英語学習に最適のブラウザ(私撰)

 上記理由により英語教材はMicrosoftEdgeを使って勉強することにしました。DeepL x Edgeも興味あるところですが、DeepLの公式アドインはChromeのみでした。

ITに少しでも関わるなら「クラウドプラクティショナー」受験(合格しなくても)を勧めます。

ソリューションアーキテクト – アソシエイトもなんとか合格出来た風太郎です。
今日はそれを踏まえてお話したいとおもいます。
対象は
自分で直接クラウドを使ったサービスを使うことはないけど、それを使ったサービスを発注したり計画したりする人 です。そのため、しっかり使えるようになるまでハンズオンするという考えではありません。

本日の内容は次の通りです。

  • 何故クラウドプリティクショナーを勧めるか?
  • どうやって勉強したらいいか?
  • 勉強するとどうなるか?

何故クラウドプリティクショナーを勧めるか?

 いまクラウドクラウドといわれています。しかし、その中身をよくしらないため色々な困ったことが発生しています。

クラウドを知らなくて困ったこと

 クラウドに対する無知によってうまく仕事がすすまないことがあります。それは「発注者」であったり、決断する「管理者」であったりしてもそうです。
 少なくとも発注者(または全体を計画する人)は概要をしらないとうまく上司に説明できなかったり、無駄に高いモノになったりすることがあります。

  • 無知であるが故に「セキュリティ」に対して必要以上に恐れている。
    • とにかくセキュリティが怖いといって一切言うことをきかない。
    • オンプレ安全と思い込んでいる。
  • 出来ること出来ないことの感覚がずれている
    • AWSの「すぐにインスタンス作れる」というセールストークを「すぐにシステムが作れる」と勘違いしている。
    • どれぐらいのモノがどれぐらい大変かわからないので納期と費用の感覚がつかめない
  • 外注先でもコスト最適化やセキュリティに対して疎いと変なシステムになる。
    • 各種マネージドサービスのセキュリティを使いこなせない
    • 固定インスタンスで高額になる。

最後の所は提案者側が最初からサーバーレスやALB,ELB,EC2フリート説明しても理解されないだろうから分かりやすくするためかもしれません。
または実践中心で、資格試験で学んだことを使うことにリスクを感じているかもしれません。そういう場合は発注者としては「失敗してもいいから、試してみて、工数は払うから」という形でチャレンジしてもらうのもいいでしょう。

どうやって勉強するか?

目標達成水準

 ここではAWSのサービスを理解して、計画や発注、管理者(決裁担当者)への説明ができることを目標とします。実際に自分で組む必要性を定義しません。覚えるのは次のことです。
* AWSは複数のサービスの集合でひとつのサービスを作り上げる * 責任共有モデルについて * 各種マネージドサービス(温泉認識ソフトや開発デプロイのためのサービス) * メッセージサービスやデータを流すためのサービス * 動的にインスタンス(=コスト)を増減(含むサーバレス)

手段

 期間とかコストを考えて次のモノをおすすめします。

Udemyを勧めるのは、コピペが簡単にできるからです。一度勉強したことを忘れないと言うことはあり得ないので欲使っているソフト(Evernote,Onenote,Notionなど)にしっかりとあとから調べられるように残しておくことです。
 また、問題集を薦めるのは 問題集の解答がわからない → 調べる → 記録する というサイクルが後で使える能力になっていくからと考えます。(私はあとで使える用語集とか似たようなサービスの差、一覧などをつくりました) 
実際に自分でAWSを構成してみたいという方はUdemyの上記サービスの提供元のUdemy教材の他、AWSのビギナー向けハンズオンをおすすめします。ハンズオン資料 | AWS クラウドサービス活用資料集

勉強するとどうなるか?

 漫然としたクラウドに対する知識が具体的になります。時々「数日の教育を受けるとクラウドサービスが実現出来るようになる」という勘違いしている人がいます。また、環境構築だけで時間をかけていると怒る人もいます。
 そういった人との間に入ったりすることによってよりよいサービスの提供が可能となります。

50代後半からのIT技術者への転身 AWSクラウドプラクティショナーに合格しました

この度AWSクラウドプリティクショナーに合格しました。

合格してわかったこと

 当初は「こんなものすぐすぐ、簡単に合格できる」と踏んでいました。しかし、中々大変でした。

試験が難しい理由
  • とにかく「暗記することが多い」
  • 問題はサービスの機能または機能からサービスを回答する。パターン、似たような機能と名前が多い
  • 暗記だけではなく、合理的にサービスを選択する問題もあるので、「理解」しておくことも大事。  ままでの勉強の中では「英語」(とにかく単語を覚えるのが基本)に近く、数学(基礎を記憶したらあとはその場の推定)とは違う世界でした。

学習方法

 AWSの公式トレーニングも受けてみました。確かに悪くは無いのですが、3日でゼロレベルから合格レベルまでいくような内容ではありませんでした。根本的に数日で覚えられるようなものでありません。 基本的には次のような手順で合格までの道筋を立てました。

  1. Udemyの問題集を購入(ハンズオンも良いが基本問題を解くことに集中)して解く。
  2. 一週間間隔ぐらいで繰り返して解くぐらいのペース
  3. AWS Hands-on for Beginnersで使い方を覚える
  4. 覚えたことはNotionにメモする。(使い方は人それぞれ、私の場合は「用語集」「機能別まとめ(用語集へリンク)」などを作りました)
  5. メモの内容は問題集の他に公式ドキュメント、同じように勉強している方の記事などを参照していました。

これによって合格することができました。次はSAAです。

カイゼンと武道と特殊部隊 そして遠足?

カイゼンはスタートか?ゴールか?

 久しぶりのカイゼンネタです。  これはもう昔から「スタート」と言われています。カイゼン後はカイゼン前になっています。ある会社に見学に行った時です。かなり大掛かりなカイゼン(というよりも装置を入れた)を行いました。  そして、それっきりなんです。もう手を入れるところがないです。そして、大掛かりな設備のために、入れることに精一杯でした。  あとよくある話も見受けられました。周りに対する報告資料を作っているんです。まぁ、それを見たひとりが私なんですけどね。

武道?特殊部隊?

 武道では「残心」というものがあります。Wikipediaでは美学とかそういうことが書かれています。  しかし、武道ということを考えると、戦い終わったあとに次の敵が出てくるかもしれません。または、降伏したといった敵がさらに攻撃してくるかもしれません。これでは負けてしまいます。  ゲームでボスが「俺の負けだぜ」といった、すぐあと攻撃して、「GAME OVER」ということもありました。  また、日本の特殊部隊の本を読んだときに海自と陸自が異なることを記述していました。陸自は、任務達成後帰投するまでが任務です。まるで遠足のようですが、帰投しなければ次の任務にかかることもできません。

カイゼン

 海外に伝えるときにカイゼンの英訳を何にするか?という議論がありました。「Continuous Improvement」という言葉にしました。「継続的改善」という風にも言われていますが、カイゼンとは継続することそのものです。  以前カイゼンの講師をしたときに、”病のようなものだ”ということを言ったこともあります。常にカイゼンを行わないとしないと息もできない。変わらないといけないような気持になっていきます。

大野耐一氏(の言葉とされていること)

 カイゼンといえばトヨタ生産方式、その大野耐一氏が言った言葉とされているのが、氏自身が改善したラインに行く前に「まさか前と同じことはしていないだろうな?」といったそうです。

カイゼンの終わりはスタートラインである。

 今まで述べたように改善の終わりは、スタートラインである。だから、常に先をみてカイゼンを進めていかないといけません。

50代後半からのIT技術者への転身 クラウドのセキュリティについて

営業さんが言っていない3つの良くないことと良いこと

 またもセキュリティの話です。サーバーとクラウドの区別が付かない人もいます。昔レンタルサーバーを借りた人はメールサーバーが用意されていたり、その後はWordPressとか使えるようにいくつかのサービスが容易されていました。 クラウドって、もっと色々なサービスが展開されていて、それを組合わせることにより実現するんですよね。

私的クラウドの定義

 昔の人は自作というのをよくやっていました。「ラジオの製作」とか「初歩のラジオ」とかいう雑誌があって、ラジオ等の回路図や色々な電子機器の回路図、製作記事が載っていました。今考えるとそんなにラジオ作ってどうするの?という気がします。
 パソコンもそうでした。パソコンと呼ばれるより前の世代、マイクロプロセッサが効果だった時代には「CPUをICでつくる」「メモリを編む」(要注記)なんて言うこともあったそうです。やがてマイクロプロセッサが発売されると次の様な自作になってきました。

自分で回路図を作成して、半田付けやワイヤラッピングで作っていく。それがIBM互換機の時代を迎えて、ボードを組み合わせて自作するようになってきました。
 クラウドサービスっていうのは各種サービスを組み合わせて、自分のやりたいことを実現させるシステムだという風に考えます。個々の信頼されたパーツがあるから高性能で機能を実現できる。これは自作コンピュータが変化したのと似ていないこともないです。

  • ICを使ってCPUから自作していく
  • マイクロプロセッサを使って、周辺回路込みで設計して自作する
  • 作られたボード類を組み合わせて自作していく

 クラウド環境の魅力は各種パーツ(マネージドサービス)をうまく組み合わせて実現することに本領があると考えました。その点がレンタルサーバーとの大きな違いです。

セールスが言わないクラウドの大変なところ

構築が大変である。

 セールスは「すぐインスタンスが作れる」「ハードを導入するよりも期間が短い」という風にいっています。しかし、言ってくれない大変な事があり、これがクラウドサービスを構築する方と依頼する方で大きなギャップがあると感じます。
 新しいサービスを複数のパーツで構成します。一つ一つのブロックの機能はしっかりしていてもそれを組み合わせて何らかの機能を満足に動作させることは大変なことです。これはパーツを組み合わせてラジオやコンピュータを作る様なモノです。PCの自作はほぼ機能は決まっています。(WinやLinuxが動く)しかし、クラウドサービスを使った新しいモノはどうしたらいいか?設計していくことが必要なため、当然時間がかかります。

意外と高価

 マネージドサービスはそのサービスが動いたり、セキュリティホールを塞ぐなどの作業を行ってくれます。そして、簡単な設定でバックアップも取ってくれます。こういったことを自分たちで維持するのは大変です。しかしながら、それなりの料金がかかります。自分たちで行うより、工賃を考えるとずっと安くつくのですが、「今ある人はタダ」と思うような経営者や管理者がいると、「そんなの使わずにオンプレ(やEC2)でやれ」なんて言うこともあるでしょう。そうしてセキュリティなどが担保されず、いざというときに大騒ぎがおきます。その事を考えると高くはないのですが、どうしても値段に目が行ってしまいます。

セキュリティを確保するのは大変

 クラウドは米政府のデータを任されるほどセキュリティは高いと称しています。前の記事でも書きました。しかしそれにはいくつかの理由があります。 * 政府専用のリージョンがある * 個々のセキュリティサービスは正しくとも上記の様に自分で設定する必要があるため、そこをただしく出来ているという前提 * 自社側にセキュリティをしっかりしていないとそこから侵入される。  といったことです。AWSには「責任共有モデル」というのがあります。これは言い方が正しくないと思っています。正確には「責任分担モデル」でしょう。ユーザがやるべき事をやらないとしっかりした金庫の裏がベニア板だとか、一個鍵開ければ全部のドアが開いてしまうなどという可能性もあります。セキュリティ設定も標準のままだと”*”になったりしています。これは”なんでも”という意味なので、しっかりと対象のサービスを記述する必要があるでしょう。
 そういった技術力がないとセキュリティガバガバです。

セールスがあまり言わない良いところ

 本当なら良いことは言うはずですが、「縁起でもない」ような事を言うわけには行かなくてあまり宣伝していません。取引先の不幸や社員の不正行為を疑うような事は言わないのです。

天災に強い

 大企業でも複数の補完し合うデータセンターを持っているところはまずないでしょう。そこが天災の直撃受けたとしたら大変です。データは別の場所に合ったとしてもサーバーの調達から行わないといけません。
 クラウドで複数の国内リージョンとアベイラビリティゾーンを使いながら、バックアップを海外にあったとしたらどうでしょう?
 日本、米国、欧州の複数リージョンでいざというときに補える様にしておけば、人類が絶滅するかどうかの災害レベルでない限り対応できるでしょう。
 以前AWSの東京リージョンが止まったことあります。その時の考えはこちらに書きました。これは天災ではありませんが、ゲームは止まったりしましたが、金融やその他色々なシステムは動作していました。そのときはAWSの問題でとまりました。とはいえこの事から考えると、東京リージョンが壊滅するような天災があったとしても回復できるようにすることも可能です。

オンプレは人的物理攻撃の対策をしていない

 オンプレの警備状態はどうでしょうか?暴力的な破壊行為に対して守れるでしょうか?クラウドがどうしているかは存じ上げていませんが、欧州の警備会社は日本からは考えられないような武装をしているそうです。AWSなどは「場所自体を秘密にする」ということでもセキュリティを担保しています。特定の企業のマシンがどこにあるかわからないので物理的に破壊しようとするととんでもない事になります。「会社に恨みが募ってデータセンターを破壊した」なんていう行為が出てくるかもしれません。被害が甚大な割には罪は軽いです。