ついつい言いたくなる「俺の若い時は・・・」禁句ですよね。今朝も上司とやり合いました。風太郎が「若い世代にこういう仕事はやらせたくない」というと上司は「いや俺の若いときは・・」となりました。正確にいうと、それに対してやり合ったというより、やんわりとさせないと断言しました。なぜ噛みつかなかったかというと、風太郎もよく「俺の若いときは・・」といってしまうからです。
問題解決やっていると一番大事なのは現状を冷静に分析する事です。状況を分析せずに「俺の若いときは」と言って指示しても絶対に上手く行きません。その最たる事例が「俺の若いときは・・・だから××しろ」です。この言い方はコミュニケーション上でも大変悪い言い方ですが、それはまた別にお話しします。
これはまずいとおもったおじさんの事例
以前読んだある社長のブログに次の様なことが書かれていました。
- 自分はいま社長をやっている(自分の若い頃の話が出てくるから、独立企業家か?)
- 優秀だと思っている部下に仕事を任せている。
- その任せられた人は過去は退職、病気による休職者が多く、今はその部下ともう一人だけしかいない
- 忙しくて対応できないという部下が相談する
- 業務を効率化してやってくれ!「私はずっとそうしていた」
- しかしその部下は退職した。目をかけていたのに残念だ
以上です。
さて、ここで問題解決の視点からダメ出ししたいところがいくかあります。
問題解決の視点から
まず第1に問題を問題と認識していないところです。
ほぼ全員が退職や休職していることを問題と捉えないのでしょうか?従業員、しかも、「優秀で仕事を任せられる」従業員が全員やめていくのは会社としての損失です。これを問題として捉えずに部下の能力のせいだというのはダメでしょう。それが部下の能力のせいならば自社の採用能力か指導に問題があります。そこを問題として捉えられない「社長の存在が問題」です。損失が起こっている以上は問題と捉えて分析すべきです。
第2としては、自分が若い時できたからというところです
それほ問題として捉えてなければあとはできないのも当然ですが、「私はずっとそうしていた」というところが大変まずいです。
昔と今が同じ仕事だと思っていることがダメです。そういう会社トップの元では会社の存在すら危なくなります
仮に今と変わらなかったとしても、それは社長になる人材だからできたのかもしれません。「俺ができたから、お前もできる」わけないです。できるからあなたは社長なんでしょ!と突っ込みたくなる。
問題解決の視点から部下の退職、休職を考える
これを「本人の責任」というのは管理者としての業務を果たしていないでしょう。会社として戦力がダウンしことになるのですから。ここを「問題」と捉えてください。
ただ、直接の問題と捉えるのではなく、「プロジェクトが遅れる」「品質が下がる」「コストがアップする」などの原因として問題ととらえてもOKです。
多くの会社では従業員のメンタル問題は対応されています。これは大幅な戦力のダウンになるためです。同様に怪我、病気等身体的な問題にも気をつけましょう。こちらも戦力ダウンとなるのは同様です。
大事なのは事実を冷静に掌握すること
今回はここに一番まずいところがあります。まぁ、「問題を明確にしていない」時点で非常にまずいところがありますが、せめて調査をしろとか、相手の話しをよく聞かないとと思います。
従業員が辞めていくことをおかしいと思わないといけません。
ここで、おかしいと思わなかったとしても、上記のように具体的になんらかの経営へのダメージを問題と知覚しないといけないです。
まとめると「俺の若い時はXXXだから、〇〇だ」というのは「何も見ていない(考えていない)」ということです。それは問題解決の視点を含め、色々な面から「ばーか」と言われる様な行為です。