OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

【問題解決・品質向上】唐揚げに見る技術革新による品質向上

 ここでは製造業に置ける問題解決の事例を述べてみます。対象は料理の唐揚げですが、製造業に使えるように書いています。
 特に技術革新が品質向上にどのような影響を与えるか?そこのところも重視しています。

品質向上を目指すとコストが下がる!?

 この命題は昔より言われていることです。何度か中国の方に講義を行ったことがあります。最初の頃(中国のGNPが日本に届かなかった頃)は「品質をあげるとコストが上がるか?」という問いかけに対してほぼ全員がYesでした。しかし、数年後同じ質問をすると半数ぐらいしかYesとなりませんでした。
 風太郎は日本の成功理由の一つが、品質をあげながらコストを下げるといったことに成功したからだと考えています。

品質を向上させるとコストが下がるわけ

 品質が悪いと次のような明示的なコストがあります。

  • 品質不適合(規格外)による製造品の廃却(製造コスト+廃却コスト)
  • 出荷量を確保するための割増作業(含む追送コスト)
  • 検査頻度をあげるなどの人件費上昇、稼働率トヨタ生産方式では可動率)低下

です。 そのほかに出荷後の初期故障やお客様の満足度低下などが発生します。
 そのため、普段の品質管理を行うほかに、新技術があれば導入して、品質向上を含めた生産性向上を行っていこうとします。

唐揚げを事例とした問題解決による品質向上とコストダウン

 ここでは多くの人が大好きな唐揚げを題材として問題解決の事例を論じてみます。
 また、新技術として「IH調理器」を導入したが、うまく活用できなかった。という製造業あるあるの対策も行っています。

問題

 大好きな唐揚げを作ります。その時の問題としては、副次的な問題を含めて次の通りです。

  • 中まで火が通らない
  • 逆に火が通り過ぎてまずい
  • 外側が固すぎる(ほぼ捨てるレベル)
  • 外に油が跳ねる

 という状況です。会社ならば売り物にならないものをもったいなくて食べているという感じです。もしこれを捨てたとしたらどうなるでしょうか?製造での仕事を考えて一般的な言葉も織り交ぜながら述べてみます。

  • コストアップまたは食べる量が減る
  • 追加材料を購入する場合、その量が見込めない(捨てる量が見込めないから)
  • 残ったやつも美味しくない  といった状況です。

これに対して今までにとった対策は次の通りです。

  • 肉を常温に戻した(室温放置)
  • 2度揚げを行った(手動温調とIHの揚げ物温度調整を活用)

しかしながら、次のような問題点がありました

  • IHの揚げ物温度調整ではエラーが出てしまうことが多く使いにくい
  • エラーが出なくても、設定温度までに時間がかかる
  • 手動温調ではうまく温度コントロールができない

現状把握

対策のために現状をよく把握します。
唐揚げのステップを見ると 肉を切る>唐揚げ粉をまぶす(or漬ける)>室温戻し>1度目揚げる>2度目揚げる  という大変シンプルな工程です。 ここで難しいなと感じたのは

  • 肉を切る→同じ大きさに切るのは難しい
  • 揚げる時の温度コントロール

 の二つです。最初の同じ大きさの切るというは個人の家では難しいです。お店だと細かい肉は他に使い道がありますが、家庭ではありません。そもそも包丁さばきも下手です。本来はそれでも上手に揚げるための2度揚げです。それがうまく行っていません。
 IHのエラーでうまく行かないことが一番のネックだと考えました。

目標設定

 揚げ物のIH温度のコントロールがうまくいくようにする。

要因の解析

 まずIHの原理をよく考えます。温度はおそらくセンサーがIH面に仕込まれているのでしょう。それを元にIHの電力を制御しているものと思われます。その制御がうまく行かないときにエラーが出るのでしょう。

対策立案

 使っているのは、アルミにステンレスを打ち込んだフライパンです。よく観察すると底面が反っています。そこで、平らで密着する鍋を使いました。具体的には一番下に書いてあるホーロー鍋です。
 これなら平面のため、センサーや各種制御がうまくいくのではないか?と仮説を立てました。 また、蓋付きのため、温度も早くあがると推定しました。

結果

 エラーが発生せず、設定温度まで上がりました。確認は設定温度まであがったというIHレンジの結果です。 また体感的に早く温度上昇したと感じました。

効果

 揚げたところ1回目は綺麗な肌色(?)になり、2回目は見事な小麦色に揚げ上がりました。
 また副次的な効果として油の飛び跳ねがなくなり、台所周りが綺麗になりました。

結果について

 これでなんとか唐揚げがうまくできるようになりました。長くなったので、これについての考察は別に記事をアップしあます。

【艦これ】リーマンゲーマーとして効率的にゲームする

効率的なゲームって?

 ゲームっていうのは時間つぶしだから、そもそも効率ってなに?って思われるかもしれません。でも、このゲームって時間いくらあってもレベルアップには際限ないので、ちょっとでもやりたいことをやるためには限られた時間をうまく使っていくことが大事です。
 そこで、問題解決のシンプルな手順を使って考えています。
 ゲームですらこういうことを考えてしまう風太郎はもはや「改善の病」に取り憑かれている。って自分でも自覚しています。

なにがやりたいか?

 艦これで気持ちいいのは、相手をサクっ!と撃破していくことです。そのためにはこちらが強くないといけません。またイベントで欲しい艦娘(キャラクター)をゲットすることです。そのためにはやはり強くないといけません。弱いと時間がかかり、時間不足ということもありえます。

優先順位は?

基本的にレベル上げとアイテムゲットになります。レベル上げは「演習」というものが時間パフォーマンスいいので、徹底的に活用していきます。主に次のようなアイテムをゲットしていくひつようがあります。
 風太郎が関心の高いアイテムは次の通りです。

アイテム名 効果 入手方法 状況 優先順位
回復(バケツ) 一気に回復 遠征・任務など 節約すると余る
改修資材(ネジ) 兵器の性能強化 任務 少しでも欲しい
開発資材 艦娘や兵器を作る 任務 かなり余る 極低
勲章 希少アイテムへ交換 海域突破 不足

 このように勲章とネジが欲しいところです。ただ、勲章は海域突破(要するにクリア)のため、そう数が多くありません。そのため、頑張ってもすぐ頭打ちです。こちらはあまり考えなくてもやることは決まっています。 そこで改修資材(ネジ)を中心に集めることにします。

そのためには任務(クエスト)をこなして行く必要があります。 定期的なクエストには毎日(デイリー)毎週(ウィークリー)毎月(マンスリー)三ヶ月毎(クォータリー)があります。 一つづつどうするか考えます。  このクエストは、どのような定期か?という時間軸のほか戦闘、演習、遠征、工廠といった実施内容のブロックに別れます。

これらのクエストから得られる改修資材(ネジ)の数は下記の通りです。

  デイリー ウィークリー マンスリー クオータリー
戦闘 0 9 11 14
演習 0 1 0 0
遠征 0 1 0 3
工廠 0 1 0 8

 これらの中から主な任務を見ていきます。

戦闘

ウィークリー任務

  • 海上護衛戦
  • 敵北方艦隊主力を撃滅せよ!
  • 海上輸送路の安全確保に努めよ!

 は確実に取っていきます。

  • 南方海域珊瑚諸島沖の制空権を握れ!  は前提任務がきつく、非効率なのでやめておきます。

マンスリー

  • 水雷戦隊」南西へ!
  • 「水上打撃部隊」南方へ!
  • 海上護衛強化月間

の三つは確実にとります。

  • 「空母機動部隊」西へ!
  • 「水上反撃部隊」突入せよ!

 の二つは前提任務に”ろ号”という大変なものがあります。そのため悩みます。

クォータリー * 沖ノ島海域迎撃戦(空母機動部隊」西へ!前提)

 は、実施したいと考えます

  • 戦果拡張任務!「Z作戦」前段作戦

 は、戦力的に不足して対応せきません

その他

  • 演習 ウィークリー 大規模演習
  • 遠征 ウィークリー 南方への鼠輸送を継続実施せよ!
  • 遠征 クォータリー 近海に侵入する敵潜を制圧せよ!
  • 工廠 ウィークリー 対空機銃量産
  • 工廠 クォータリー 運用装備の統合整備    は行います。

  • 工廠 クォータリー「熟練搭乗員」養成

 は貴重な勲章x2を消費するため行いません。

その他実施する任務は

  • 戦闘 クォータリー 北方海域警備を実施せよ!
  • 戦闘 クォータリー 精鋭「三一駆」、鉄底海域に突入せよ!
  • 戦闘 クォータリー  空母戦力の投入による兵站線戦闘哨戒
  • 戦闘 クォータリー 新編成「三川艦隊」、鉄底海峡に突入せよ!

 などの希少アイテムをGETするものを実施したいです

【未然防止】ドローンのプロペラで怪我をした、ドローンも使用不能

 怪我の未然防止

 今年は最初からの大出血です。何年かに一回ぐらいは一週間ぐらい絆創膏などつけているような怪我をします。年のせいでしょうか?最近はその頻度があがったような気がします。  半年ぐらい前に指の痺れが取れないような怪我をしました。今回は爪までざっくりとやっちゃった切り傷です。爪で止まらなければ、肉がえぐられていたかもしれません。写真は撮ったけどちょっとグロいのでアップはやめておきます。
 今回の怪我を予測して未然防止を行うことはできなかったのでしょうか?今日の話題はそれを考えてみます。

未然防止のポイント

 どんな失敗でも他のことを参考にすることにより防止することができます。山の遭難だって、アニメだって(ゴブリンスレイヤーっていうやつです、また別の時に話題にします)参考になります。
 失敗学でいう上位概念っていうやつでしょうか?そういう考えを持つことが大事だす。また類似の怪我、ヒヤリハット、危険予知などいろいろ会社などではいろいろやっています。

今回起こったことと、類似の経験、情報

 怪我はドローン起動2回目で発生しました。ドローン購入は初めてです。1回目室内で飛ばして、操作ミスで墜落、その時停止しました。
 そして今回も同様に起動しました。注意してまっすぐに上がるように校正も事前にしておきました。しかし、ドローンは安定せずふらふらと飛んでいきます。そして、棚にひっかかり、横向きになりました。物が絡みそうなので、慌てて手を出して、プロペラが手に食い込んで、止まりました。結構出血しました。
 この時行うのは、進行の停止(血止め)、処置(医者に行くかどうか?どうやって治していくか?考えて実行)、対策(結局ドローンを廃却することにしました)、再発防止です。
 ドローンは廃却するし、もう買わないから「再発防止いらないんじゃない?」という考えはダメでしょう。少なくとも未然防止、再発防止に繋げるべきです。
 ここで、「ドローンによる怪我」という意味では今後ドローンに触ることないので対策は不要かもしれません。しかし、「回転体による切創」という意味では今後発生するかもしれません。これを未然防止と呼ぶか、再発防止と呼ぶか?非常に微妙なところです。
 それを考えるにあたり、今回起こったことは事前に予知できなかったか?回避方法はなかったか?ということを考えてみます。 今回の被害は ・手に怪我をした
・プロペラが歪んで使えなくなった(交換プロペラは売ってない)
 の2点です。 現象をよく見ましょう。 ・1回目コントロールを失い、墜落時プロペラを損傷した。
・2回目の時コントロールを失った時点で手を出した。
 ということです。 1回目のコントロールを失うことに予見性があったかどうかです。
今考えると「そりゃ、初めてだから失敗することもあるわ」って考えないといけなかったですね。そうすればもっと置いてあるものの少い部屋で試してみたでしょう。
 それではプロペラの損傷はどうでしょうか?実はだいぶ昔にテレビで室内ヘリコプターのラジコンで、「プロペラが壊れるから予備は絶対必要」といったのを覚えていました。プロペラ4枚のほぼドローンスタイルのラジコンです。その知識からプロペラの損傷は予測すべきでした。
 また、手を出したことも問題です。以前パソコンのグラフィックボードのファンに手を出して同様の怪我したことあります。このことから、プロペラやファンは危ないということを考えておくべきでした。

未然防止の考え方

 怪我に限らず多くの失敗は複数の要因が重なり合って発生しています。これは航空機事故なんかの例を見るとわかるでしょう。よく考えると必ず止められたはずのことが、考えが浅いことが重なり合ってこのような怪我になりました。 怪我だけでなくて、仕事も注意することが必要でしょう。
 繰り返すと、失敗は複合要因で起こることが多いです。漫然と行動するのではなく考えることによって防ぐことができます。たった一つだけ間違えないことでです。
 これに対して別の見方もできます。一番重要なことだけを注意すればよかったのです。  今回の場合は「回転体には決して手を出さない」ということがポイントだったでしょう。少なくとも、落ち着いて考えられるようにしておけばよかったと思います。

Kindleは危険!?買い物依存症の恐怖?(問題解決の視点から)

本好きあるある

 本が好きな人、よく購入する人と話すると「買ったけど読んでない本てあるよねー」というと「あるある」と答えます。そういう読んでいない本が溜まってくると、やべーな!という気になります。俗にいう「積ん読」っていう状態ですね。

電子書籍の恐怖!?

電子書籍Amazon(=Kindle)をメインで使っています。それ以外に技術書はmDRMの関係からそれぞれのサイトで購入することが多いですね。今回ふと「未読が多いなぁ」と思ってKindle限定で数えてみました。20冊以上ありました。中には「坂の上の雲(8巻合本)」っていうのがあり、それも一冊と数えた上です。
Kindle本の総数は300冊程度あります。一割弱が読んでいない(または読んでいる途中)の本です。これはやばい状況じゃないか?と気がつきました。
そもそも気がついた理由がまずいです。気がついたのは「やたらカードの引き落とし金額が高い!」というきっかけでした。びっくりするぐらい買い物してしまったわけです。

一種の買い物依存症?(問題解決の視点から)

Amazonには相当な金額を払っています。さらにKindleにまで毟(ムシ)られているのか?. という状況になってしまいました。こういうのは癖になると大変なんですよね。以前やめる習慣という本を紹介しました。

何かやる前に何かをやめようーーマンガでわかる「やめる」習慣 - OFFICE風太郎

わざわざ本になるといういうのは「やめる」ということは、それだけ難しいことなんですよね。実際に今日も日替わりセールで買ってしまいました。
「おいおいそれはダメだろう?」という気もするけど、価格的にはさほど高額ではありません。問題はどこにあるのでしょうか?現象としては「未読の本が沢山ある」ということです。
 さてこれのどこに問題があるのでしょうか?未読=無駄にお金を使っているということです。これは問題でしょうか?この現象に伴う問題となりそうなことをあげていきましょう。

  • お金が無駄になる
  • 本を読まないことにより本が無駄になる。
  • ストレスがたまる

そういう風に考えてみました。しかし、ストレスといってもさほどかかりません。電子書籍なので、地球の資源が無断時なることはありません。転送するエネルギーぐらいものでしょうか?
 心配なのはお金が無駄になることですね。今回もカードの引き落としで驚きました。
 その内容をよく見ると専門書です。これを相当量購入してえらい目にあいました。これはKindle以外が多くて、管理しにくかったのも一因です。
 この点に注意すればさほど困らないでしょう。
 と開き直ったところで、もう少し時間軸を進めてみます。問題解決の中で考えることの一つに時間軸です。「今はよくてもこのままいくとやばいことになる」とうことを考えないといけません。
 今は「カードの支払いで驚いた!」なんていう程度で済んでいますが、このままいくとどうなるんだろう?そう、買い物依存症の恐怖があります。そういう人は、買い物することにより心の平安が保たれるらしいです。

買い物依存症にどう対応するか?

 正直、決定的に効果的な対応策は思いつきませんでした。一つの方法として、Amazon以外のサイトはプリペイドにしようかと思っています。これも決定的な方法でなく、Amazonという穴もあるし、本格的に依存してしまえばその場でチャージしてしまうでしょう。今後依存症に気をつけながら電子書籍を購入していこうと思います。
 結局対策案は思いつきませんでした。ただ、問題解決を行う身として大事なことは、「時間軸も考えておく」ということです。
 今回の場合に問題が解決しなかったのは、ぼんやりと「問題」を感じているだけで、それを明確にして、問題点として落とし込むことができなかったことです。こういうことで問題解決がうまくいかなかったことは多くあります。

 と書きながら、、下書きから今日の公開までどれだけ日替わりポチったろう?

改善が進む組織へ変える方法

改善マインドなんて1000000回言ってもつくもんじゃない

 改善を仕事にしている風太郎です。うちの会社は改善マインドがなくて、どうしたらいいですか?と他社の方に聞かれたりします。  ところが話してみると、やっていることは「改善の成果をあげる」という目的に対しての活動が多くなっています。問題解決の視点からいうと、「改善の成果をあげる」と「改善マインド」と言うものはいうのは異なります。 改善の効果とは定量的なものでわかりやすいものです。反面、改善マインドというのは「改善をしたい」という気持ちです。その違いを明確にすることからはじまります。

改善は本能ではない、癖付けだ

 多くの会社は、改善提案はその効果で判断する。と言っています。 これは業務として改善の良し悪しを判断するということは正しいです。しかし、改善は成功ばかりとは限りません。また、うまい改善を行うためには慣れも必要です。
 いい改善結果が欲しい、そのために従業員には常に改善を考えて欲しい。そう考えている会社が多いのでしょう。
 じゃ、みんな黙っていても改善するのでしょうか?本能である「食べること、寝ること」などは黙っていても行います。しかし、「改善本能」というものがありません。通常は「改善、改善、改善・・・・」と四六時中考えているわけではないのです。しかし、よい改善を行うためには着眼点が大事です。そのためには、いつも改善について考えている必要があります。そうするためには「完全癖」が必要です。あるコンサルタントの方から某社の社員は「改善中毒」だと言われたことがあります。

改善の効果を評価したのでなくてまずは改善に取り組んだことを評価する

 改善というのは発明とか、イノベーションとかいうものに近いです。ある人がある日突然、いいアイデアを思いつくということがあります。 しかし、それを組織として行い続けることは非常に大変です。その理由は100%成功するなんでだれも保証していないからです。  改善を進めるためにはチャレンジした回数(改善に取り組んだ回数)X成功率を上げていく必要があります。
 また、
 改善にかかる費用+改善失敗によるロスコスト<会社が許容できる費用  である必要があります。
 そして、このようなことを意識しながら、まずは改善回数、もう少し正確にいうと改善にチャレンジした回数を評価して向上していくことが大事です。
これを外国人に話ししたら結構衝撃的な内容だったようです。あるコンサルタントは即日ブログに書いていました。 「赤ちゃんが立とうとした時に親はどうしますか?立てなかったと非難しますか?ちゃんと歩けといいますか?そんなことないですよね・・・」
と確かこういう内容だったと覚えています。実は赤ちゃんの例えは風太郎が話したそのものの例えでした。

どうやって評価するか?

 本来改善というのは日々の仕事の中で行なっていくものです。そのため、本来は日々の業務を見ていくべきですが、実際にそういうことはいろいろな制約からできません。また、そんな詳細に観察されても気持ちが悪いと思いませんか?
 そのため、多くの会社では改善提案というものが出されています。基本はこの件数を評価すればいいと考えます。ただ、評価する方としても、相手のレベルに合わせていく必要があると思います。新人が初めての改善提案を出した時は、内容はともかくとして褒めてあげることが必要です。一方ベテランが、新人レベルのものをたくさん出していたら質を上げろと指導すべきでしょう。成功率や効果を上げるためにはその質が大事になってきます。
 まずはなんでもいいから数を出す。そして、それを習慣化していく。その次に質になってきます。

改善マインドと改善成果の違い

 こう言ったことを述べないといけないのは、「改善マインド」という言葉を使ったために、「目標値」と言うものの定義を明確にできなかったためです。「マインド」っていうと心の問題ですが、それを定量化するにはどうしたらいいか?と考えることが大切です。
 例えば、「1件/月以上改善提案する」という目標値とかです。そうすると、明らかに「改善マインド」と「改善の成果」というものは異なることがわかります。
 問題解決が身についてくると自然に客観視もできるようになるので、こう言った間違いは少なくなります。
 もっとも、どんな目標値でも「とにかく数値目標すら満足すればいい」とか「目標値達成にメリットを感じず低調になる」と言うことがあります。
 これについても、いくつか考察があります。別の機会に紹介させていただきます。

同人誌と「なろう」とビジネスモデル 問題解決の視点から

風太郎の連休

 風太郎は連休のある仕事です。連休とはいえやることたくさんです。毎日の英語の勉強の他、いろいろな勉強、読書。部屋の掃除などいっぱいあります。こういう時に限って小説を読みたくなります。
 昔の重い本はきついので、軽い本、でもライトノベルはあんまり読みません。理由はコストです。1冊30分ほどで読んでしまうので高価な娯楽に含まれてしまいます。
 そこで、助けてもらってているのは小説家になろうです。このなろうを読んでいると「隔世の感」があります。

同人誌はお金を払うもの

 こういう概念を持つのはかなりの年配でしょう。
 今の時代からは信じられないと思いますが、同人誌は受益者負担として、執筆者が執筆量に応じて印刷費を負担していました。SF作家に関して言えば「宇宙塵」という同人誌から多くのSF作家が生まれました。かなり良い作品も多いといわれていました。 風太郎は、光瀬龍先生の「派遣軍還る」の同人誌版と商用誌版を読みました。同人誌版は面白く、商用誌版はつまらなかったと覚えています。記憶には同人誌版のストーリーの一部と商用誌版がつまらなかったことだけが残っています。
 ここでじじぃが昔話をするのは簡単な事です。ただ、それはつまらないので「ビジネスモデル」の観点から考察してみます。

過去の同人誌が目指したことは?

 一部の人は「書きたい(描きたい)」という衝動があるようです。そしてそれを見てもらいたいという衝動もあったようです。そこから同人誌が生まれました。その後コミック系中心に即売会が発生し、一種の楽しいコミュニティーも出てきました。コスプレなんかも即売会から発生しています。
 コミュニティを楽しむのと書いたものを読んで欲しい、読んでみたい。というのが主体でした。だいたい元を取ることができずに、赤字を抱えているのが当然でした。その時に噂になっていたのが「同人誌で稼いでいる」という人たちでした。
 どういう風に稼いでいるかというとアニパロ本、やおい本、今でいう「薄い本」です。その手の本はページが少なく、部数が多く、高額で売れるため、利益になっていました。そのため、創作系がどんどん割合的に減っていきました。
 その結果、「創作系オンリー」や「招待制」などの即売会もありました。

ビジネスモデル=問題解決

 その後創作の場としてのPixivや小説家になろうというサイトがでてきました。これを問題解決の視点から考えてみると大変面白いものです。
問題として、創作者の発表の場が限られてきた。と定義します。
原因系を探っていくと問題点としては二つ(後知恵だから簡単に出ますが、リアルはもっと大変でしょう)

  • 発表の場制限されてきた
  • 顧客が減ってきた

 いや、そうじゃないだろう?という意見もあると思います。ただ、顧客が制約と考えると上記のような事象が発生していたと考えます。
そう、「顧客が制約」ということが真因ではないでしょうか?そう考えると、問題点を解決するためには「顧客を増やす」というのが対策になります。顧客を増やす方法は単純なのは「安くする」究極は「無料にする」です。
 もう一つ大事なことがあります。「良いモノ」である必要があります。この良いものを作る方法は「良いプロセス」と「とにかくたくさん作って選別する」と言う方法があるでしょう。
 小説家になろうなどのビジネスモデルは「たくさん作って」「無料で顧客を集めて」「顧客に選別してもらう」というサイクルでできたと考えられます。

ビジネスモデルと問題解決

 なろうを作った人がこういう思考プロセスで行ったかどうかわかりません。問題解決の視点から、ビジネスモデルの構築を考えてみました。こういう考え方をしたら新しいビジネスモデルができるのではないか?と考えます。
 実はこれは問題解決のテンプレに乗っけて後付けで考えたんです。「顧客が制約」っていうのはテンプレなんです。だから、「顧客を創造する」方法というのがあって、単純には”安くする”ですよ。
 この事例を別の機会にも考察しています。

40代50代、老害と言われる前に考える「書籍:他人をバカにしたがる男たち」から

自分がゾンビになる不安と同じものを感じる風太

 読者の方はゾンビ映画とか見たことありますか?  見たことなくても少しは聞いたことがある。っていう人も多いと思います。 あの恐怖心はゾンビに襲われると自分もゾンビになってしまうっていうところが怖いです。恐ろしいゾンビが近くにいて襲われてゾンビになってしまう。
 もしこれが空気感染とかだったらどれぐらい恐ろしいでしょうか?
 映画に出てくるようなゾンビは多分存在しません。しかし、”老害”は存在しています。自分がそういう老害と同じになってしまうのか?そういう恐怖を感じます。「自分は違う!」って言い切れるほどの自身もありません。

ゾンビ(老害)にならない傾向と対策

 さて、風太郎は問題解決屋です。ここで問題を発見しました。問題は「自分が老害になること」です。よく勘違いされるのですが、「問題解決は問題が発生してから行うもの」という人がいます。
 そうではなくて「問題解決は問題を認識してから行うもの」です。ここで今、自分の老害化のリスクを問題として捉えました。捉えた以上はまず、何らかの成果に結びつく対策が打てます。

どうして老害になるのか?

 まずは、現状認識です。その視点から老害をよく観察しています。そうすると二つのパターンが見えてきました。

  • 同じ地位や立場に長期間(数年以上いる)
  • 仕事の役割とやり方にギャップがある(無能ではない)

 本来はここは定量的に見ていく必要があります。今回がブログネタのため定性的に定義しました。
 この事実から考えると、同じような状況の風太郎も危ないと考えました

なぜ老害になるか?

 次に、そうなるプロセスを考えます。要因解析という場合もありますが、今回はプロセスという言葉がいいのかと思います。 プロセスの中で書籍から「ここがポイント」と見つけたのは、
問題点:「昇格できない」というところです。
 ここでいい加減な問題解決を行うと
対策:昇進すること
 となります。笑ってしまいますが、こういう感じの問題解決はいっぱいあります。正直それができたら苦労はしないですよね。    書籍をよく読んで、対策の元ネタをさがします。その中でサラリーマンとして考えないといけないのはこの一言だと考えました。
「昇進と能力は無関係」
 サラリーマンだと次のような経験があると思います。

  • なんであんな奴が出世するんだ?
  • なんで俺が出世しない?

ですね。この本にも書いてあることと、自分の感覚では出世すべき条件は下記の通りです。

  • 周りにライバルがいないこと
  • 昇格すべきポジションが空いていること
  • 昇格をアピールできるような業務を行なっていること(偶然だったり、上司の意図だったり)

 いかがでしょうか?心当たりありますか?周りをよく観察してみましょう。そのような傾向があると思います。
 こういう状況の時あまりよくない心理状態になることにより老害化することになります。

対策の策定

 これで、現象が明確化され、原因もわかりました。そのよくない心理状態を脱出するにはどうしたらいいか?ということです。
 その方法は各人によって違うでしょう。そこに至る方法も、問題解決から導くことができます。  しかし、それを行うためには、もう少し考える材料が必要です。  機会があれば風太郎の「老害化未然防止」の記事でも書いてみたいと思います。

他人をバカにしたがる男たち 日経プレミアシリーズ