OFFICE風太郎

日本のエンジニア、風太郎です。問題解決が飯のタネです。仕事や生活で問題解決を活用したり、問題解決の基礎となる統計とかデータ分析の話をしていきます

Kindleは危険!?買い物依存症の恐怖?(問題解決の視点から)

本好きあるある

 本が好きな人、よく購入する人と話すると「買ったけど読んでない本てあるよねー」というと「あるある」と答えます。そういう読んでいない本が溜まってくると、やべーな!という気になります。俗にいう「積ん読」っていう状態ですね。

電子書籍の恐怖!?

電子書籍Amazon(=Kindle)をメインで使っています。それ以外に技術書はmDRMの関係からそれぞれのサイトで購入することが多いですね。今回ふと「未読が多いなぁ」と思ってKindle限定で数えてみました。20冊以上ありました。中には「坂の上の雲(8巻合本)」っていうのがあり、それも一冊と数えた上です。
Kindle本の総数は300冊程度あります。一割弱が読んでいない(または読んでいる途中)の本です。これはやばい状況じゃないか?と気がつきました。
そもそも気がついた理由がまずいです。気がついたのは「やたらカードの引き落とし金額が高い!」というきっかけでした。びっくりするぐらい買い物してしまったわけです。

一種の買い物依存症?(問題解決の視点から)

Amazonには相当な金額を払っています。さらにKindleにまで毟(ムシ)られているのか?. という状況になってしまいました。こういうのは癖になると大変なんですよね。以前やめる習慣という本を紹介しました。

何かやる前に何かをやめようーーマンガでわかる「やめる」習慣 - OFFICE風太郎

わざわざ本になるといういうのは「やめる」ということは、それだけ難しいことなんですよね。実際に今日も日替わりセールで買ってしまいました。
「おいおいそれはダメだろう?」という気もするけど、価格的にはさほど高額ではありません。問題はどこにあるのでしょうか?現象としては「未読の本が沢山ある」ということです。
 さてこれのどこに問題があるのでしょうか?未読=無駄にお金を使っているということです。これは問題でしょうか?この現象に伴う問題となりそうなことをあげていきましょう。

  • お金が無駄になる
  • 本を読まないことにより本が無駄になる。
  • ストレスがたまる

そういう風に考えてみました。しかし、ストレスといってもさほどかかりません。電子書籍なので、地球の資源が無断時なることはありません。転送するエネルギーぐらいものでしょうか?
 心配なのはお金が無駄になることですね。今回もカードの引き落としで驚きました。
 その内容をよく見ると専門書です。これを相当量購入してえらい目にあいました。これはKindle以外が多くて、管理しにくかったのも一因です。
 この点に注意すればさほど困らないでしょう。
 と開き直ったところで、もう少し時間軸を進めてみます。問題解決の中で考えることの一つに時間軸です。「今はよくてもこのままいくとやばいことになる」とうことを考えないといけません。
 今は「カードの支払いで驚いた!」なんていう程度で済んでいますが、このままいくとどうなるんだろう?そう、買い物依存症の恐怖があります。そういう人は、買い物することにより心の平安が保たれるらしいです。

買い物依存症にどう対応するか?

 正直、決定的に効果的な対応策は思いつきませんでした。一つの方法として、Amazon以外のサイトはプリペイドにしようかと思っています。これも決定的な方法でなく、Amazonという穴もあるし、本格的に依存してしまえばその場でチャージしてしまうでしょう。今後依存症に気をつけながら電子書籍を購入していこうと思います。
 結局対策案は思いつきませんでした。ただ、問題解決を行う身として大事なことは、「時間軸も考えておく」ということです。
 今回の場合に問題が解決しなかったのは、ぼんやりと「問題」を感じているだけで、それを明確にして、問題点として落とし込むことができなかったことです。こういうことで問題解決がうまくいかなかったことは多くあります。

 と書きながら、、下書きから今日の公開までどれだけ日替わりポチったろう?

改善が進む組織へ変える方法

改善マインドなんて1000000回言ってもつくもんじゃない

 改善を仕事にしている風太郎です。うちの会社は改善マインドがなくて、どうしたらいいですか?と他社の方に聞かれたりします。  ところが話してみると、やっていることは「改善の成果をあげる」という目的に対しての活動が多くなっています。問題解決の視点からいうと、「改善の成果をあげる」と「改善マインド」と言うものはいうのは異なります。 改善の効果とは定量的なものでわかりやすいものです。反面、改善マインドというのは「改善をしたい」という気持ちです。その違いを明確にすることからはじまります。

改善は本能ではない、癖付けだ

 多くの会社は、改善提案はその効果で判断する。と言っています。 これは業務として改善の良し悪しを判断するということは正しいです。しかし、改善は成功ばかりとは限りません。また、うまい改善を行うためには慣れも必要です。
 いい改善結果が欲しい、そのために従業員には常に改善を考えて欲しい。そう考えている会社が多いのでしょう。
 じゃ、みんな黙っていても改善するのでしょうか?本能である「食べること、寝ること」などは黙っていても行います。しかし、「改善本能」というものがありません。通常は「改善、改善、改善・・・・」と四六時中考えているわけではないのです。しかし、よい改善を行うためには着眼点が大事です。そのためには、いつも改善について考えている必要があります。そうするためには「完全癖」が必要です。あるコンサルタントの方から某社の社員は「改善中毒」だと言われたことがあります。

改善の効果を評価したのでなくてまずは改善に取り組んだことを評価する

 改善というのは発明とか、イノベーションとかいうものに近いです。ある人がある日突然、いいアイデアを思いつくということがあります。 しかし、それを組織として行い続けることは非常に大変です。その理由は100%成功するなんでだれも保証していないからです。  改善を進めるためにはチャレンジした回数(改善に取り組んだ回数)X成功率を上げていく必要があります。
 また、
 改善にかかる費用+改善失敗によるロスコスト<会社が許容できる費用  である必要があります。
 そして、このようなことを意識しながら、まずは改善回数、もう少し正確にいうと改善にチャレンジした回数を評価して向上していくことが大事です。
これを外国人に話ししたら結構衝撃的な内容だったようです。あるコンサルタントは即日ブログに書いていました。 「赤ちゃんが立とうとした時に親はどうしますか?立てなかったと非難しますか?ちゃんと歩けといいますか?そんなことないですよね・・・」
と確かこういう内容だったと覚えています。実は赤ちゃんの例えは風太郎が話したそのものの例えでした。

どうやって評価するか?

 本来改善というのは日々の仕事の中で行なっていくものです。そのため、本来は日々の業務を見ていくべきですが、実際にそういうことはいろいろな制約からできません。また、そんな詳細に観察されても気持ちが悪いと思いませんか?
 そのため、多くの会社では改善提案というものが出されています。基本はこの件数を評価すればいいと考えます。ただ、評価する方としても、相手のレベルに合わせていく必要があると思います。新人が初めての改善提案を出した時は、内容はともかくとして褒めてあげることが必要です。一方ベテランが、新人レベルのものをたくさん出していたら質を上げろと指導すべきでしょう。成功率や効果を上げるためにはその質が大事になってきます。
 まずはなんでもいいから数を出す。そして、それを習慣化していく。その次に質になってきます。

改善マインドと改善成果の違い

 こう言ったことを述べないといけないのは、「改善マインド」という言葉を使ったために、「目標値」と言うものの定義を明確にできなかったためです。「マインド」っていうと心の問題ですが、それを定量化するにはどうしたらいいか?と考えることが大切です。
 例えば、「1件/月以上改善提案する」という目標値とかです。そうすると、明らかに「改善マインド」と「改善の成果」というものは異なることがわかります。
 問題解決が身についてくると自然に客観視もできるようになるので、こう言った間違いは少なくなります。
 もっとも、どんな目標値でも「とにかく数値目標すら満足すればいい」とか「目標値達成にメリットを感じず低調になる」と言うことがあります。
 これについても、いくつか考察があります。別の機会に紹介させていただきます。

同人誌と「なろう」とビジネスモデル 問題解決の視点から

風太郎の連休

 風太郎は連休のある仕事です。連休とはいえやることたくさんです。毎日の英語の勉強の他、いろいろな勉強、読書。部屋の掃除などいっぱいあります。こういう時に限って小説を読みたくなります。
 昔の重い本はきついので、軽い本、でもライトノベルはあんまり読みません。理由はコストです。1冊30分ほどで読んでしまうので高価な娯楽に含まれてしまいます。
 そこで、助けてもらってているのは小説家になろうです。このなろうを読んでいると「隔世の感」があります。

同人誌はお金を払うもの

 こういう概念を持つのはかなりの年配でしょう。
 今の時代からは信じられないと思いますが、同人誌は受益者負担として、執筆者が執筆量に応じて印刷費を負担していました。SF作家に関して言えば「宇宙塵」という同人誌から多くのSF作家が生まれました。かなり良い作品も多いといわれていました。 風太郎は、光瀬龍先生の「派遣軍還る」の同人誌版と商用誌版を読みました。同人誌版は面白く、商用誌版はつまらなかったと覚えています。記憶には同人誌版のストーリーの一部と商用誌版がつまらなかったことだけが残っています。
 ここでじじぃが昔話をするのは簡単な事です。ただ、それはつまらないので「ビジネスモデル」の観点から考察してみます。

過去の同人誌が目指したことは?

 一部の人は「書きたい(描きたい)」という衝動があるようです。そしてそれを見てもらいたいという衝動もあったようです。そこから同人誌が生まれました。その後コミック系中心に即売会が発生し、一種の楽しいコミュニティーも出てきました。コスプレなんかも即売会から発生しています。
 コミュニティを楽しむのと書いたものを読んで欲しい、読んでみたい。というのが主体でした。だいたい元を取ることができずに、赤字を抱えているのが当然でした。その時に噂になっていたのが「同人誌で稼いでいる」という人たちでした。
 どういう風に稼いでいるかというとアニパロ本、やおい本、今でいう「薄い本」です。その手の本はページが少なく、部数が多く、高額で売れるため、利益になっていました。そのため、創作系がどんどん割合的に減っていきました。
 その結果、「創作系オンリー」や「招待制」などの即売会もありました。

ビジネスモデル=問題解決

 その後創作の場としてのPixivや小説家になろうというサイトがでてきました。これを問題解決の視点から考えてみると大変面白いものです。
問題として、創作者の発表の場が限られてきた。と定義します。
原因系を探っていくと問題点としては二つ(後知恵だから簡単に出ますが、リアルはもっと大変でしょう)

  • 発表の場制限されてきた
  • 顧客が減ってきた

 いや、そうじゃないだろう?という意見もあると思います。ただ、顧客が制約と考えると上記のような事象が発生していたと考えます。
そう、「顧客が制約」ということが真因ではないでしょうか?そう考えると、問題点を解決するためには「顧客を増やす」というのが対策になります。顧客を増やす方法は単純なのは「安くする」究極は「無料にする」です。
 もう一つ大事なことがあります。「良いモノ」である必要があります。この良いものを作る方法は「良いプロセス」と「とにかくたくさん作って選別する」と言う方法があるでしょう。
 小説家になろうなどのビジネスモデルは「たくさん作って」「無料で顧客を集めて」「顧客に選別してもらう」というサイクルでできたと考えられます。

ビジネスモデルと問題解決

 なろうを作った人がこういう思考プロセスで行ったかどうかわかりません。問題解決の視点から、ビジネスモデルの構築を考えてみました。こういう考え方をしたら新しいビジネスモデルができるのではないか?と考えます。
 実はこれは問題解決のテンプレに乗っけて後付けで考えたんです。「顧客が制約」っていうのはテンプレなんです。だから、「顧客を創造する」方法というのがあって、単純には”安くする”ですよ。
 この事例を別の機会にも考察しています。

40代50代、老害と言われる前に考える「書籍:他人をバカにしたがる男たち」から

自分がゾンビになる不安と同じものを感じる風太

 読者の方はゾンビ映画とか見たことありますか?  見たことなくても少しは聞いたことがある。っていう人も多いと思います。 あの恐怖心はゾンビに襲われると自分もゾンビになってしまうっていうところが怖いです。恐ろしいゾンビが近くにいて襲われてゾンビになってしまう。
 もしこれが空気感染とかだったらどれぐらい恐ろしいでしょうか?
 映画に出てくるようなゾンビは多分存在しません。しかし、”老害”は存在しています。自分がそういう老害と同じになってしまうのか?そういう恐怖を感じます。「自分は違う!」って言い切れるほどの自身もありません。

ゾンビ(老害)にならない傾向と対策

 さて、風太郎は問題解決屋です。ここで問題を発見しました。問題は「自分が老害になること」です。よく勘違いされるのですが、「問題解決は問題が発生してから行うもの」という人がいます。
 そうではなくて「問題解決は問題を認識してから行うもの」です。ここで今、自分の老害化のリスクを問題として捉えました。捉えた以上はまず、何らかの成果に結びつく対策が打てます。

どうして老害になるのか?

 まずは、現状認識です。その視点から老害をよく観察しています。そうすると二つのパターンが見えてきました。

  • 同じ地位や立場に長期間(数年以上いる)
  • 仕事の役割とやり方にギャップがある(無能ではない)

 本来はここは定量的に見ていく必要があります。今回がブログネタのため定性的に定義しました。
 この事実から考えると、同じような状況の風太郎も危ないと考えました

なぜ老害になるか?

 次に、そうなるプロセスを考えます。要因解析という場合もありますが、今回はプロセスという言葉がいいのかと思います。 プロセスの中で書籍から「ここがポイント」と見つけたのは、
問題点:「昇格できない」というところです。
 ここでいい加減な問題解決を行うと
対策:昇進すること
 となります。笑ってしまいますが、こういう感じの問題解決はいっぱいあります。正直それができたら苦労はしないですよね。    書籍をよく読んで、対策の元ネタをさがします。その中でサラリーマンとして考えないといけないのはこの一言だと考えました。
「昇進と能力は無関係」
 サラリーマンだと次のような経験があると思います。

  • なんであんな奴が出世するんだ?
  • なんで俺が出世しない?

ですね。この本にも書いてあることと、自分の感覚では出世すべき条件は下記の通りです。

  • 周りにライバルがいないこと
  • 昇格すべきポジションが空いていること
  • 昇格をアピールできるような業務を行なっていること(偶然だったり、上司の意図だったり)

 いかがでしょうか?心当たりありますか?周りをよく観察してみましょう。そのような傾向があると思います。
 こういう状況の時あまりよくない心理状態になることにより老害化することになります。

対策の策定

 これで、現象が明確化され、原因もわかりました。そのよくない心理状態を脱出するにはどうしたらいいか?ということです。
 その方法は各人によって違うでしょう。そこに至る方法も、問題解決から導くことができます。  しかし、それを行うためには、もう少し考える材料が必要です。  機会があれば風太郎の「老害化未然防止」の記事でも書いてみたいと思います。

他人をバカにしたがる男たち 日経プレミアシリーズ

 

すいません、失敗したのは努力とか自覚が足りないからです

原因を意識にする人(達)

 先日後輩がちょっとした失敗をしました。ええ、本当にちょっとした失敗です。風太郎もちょくちょくやるような失敗です。ところがその後輩は連続して同じ様な失敗を繰り返していました。
 風太郎の見立てでは彼は発達障害かもしれません。どうしてわかるかって?これは風太郎の経験からです。風太郎も精神科に自分が”ADHD(発達障害の一種)ではないか?”と質問したところ、見事に”そうだよ、検査するまでもないよ!薬いる?”と言われたレベルです。(汗) 検査するまでもなくADHDということですね。後輩も同様な傾向が見受けられます。
 そういう失敗続きの状況に対して彼の回答は
「自覚が足りませんでした、以後失敗しない様に努力します」でした。
 滅多に声を荒げない風太郎ですが、流石にこの時は声を荒げました。
「仕事を精神論にするな!こんなことに努力するな!もったいない!」と言いました。だいたいこういう努力論をいうのは老害世代だけだと思っていたのでショックでした。

どうして自覚や努力のせいにしてはダメなのか?

 一言でいうと面倒だから、
 まじめな人は怒るかもしれません。このことについて風太郎は二つの仮説を持っています。

  • 人の世1日に使える集中力には限界がある
  • 消費する集中力はその人と作業内容によって異なる

ということです。このことから細かな事に集中力を使うのはばかばかしいと考えます。まぁ、理屈はともかくとして仕事で楽するのは大事です。これを生産性向上と言います。
 ならばどうしたらいいか?それはシンプルなルールづけを行うことをお勧めします。次に一例をあげてみますね。これはほとんど(数値以外)は実際に会社でやっている内容です。

シンプルなルールづけの例(会社の机のお片付け)

 ここでは、多くの人が悩んでいる片付けにします。彼の失敗は業務そのもので、あまり参考にならないのでこの片付けにしました。 それに多くの人が悩んでいますよね?風太郎も会社生活数十年苦しめられて、やっとここ数年で片付くようになりました。
 今回この片付けができる方法を明確にしてみます。

手順1:判定ルールを定めます。
  • 机の上においていいのはつぎの通り
    • パソコン
    • 書類(決裁、回覧など)入れ
    • 書籍、バインダ(立てること)
  • その量を数値として定量化する
    • 書類の高さ3.2cm以下
    • 書籍、バインダの長さ(20cm以下)

 という具合です。こうすることによって、「どういう状況にしたらいいか?」がはっきりします。
 こういう状況がイメージできなくてかたずけられないんですよね。 以前から「風太郎くん!机の上散らかっていると思わないのか!」と言われても、 「思いません!」と言えなくて苦労していました。しかし、こんなシンプルルールに置き換えられたのならわかります。

ルールを守るための手順を明確にする

 今度はその判定ルールを守るための手順を定めます。行動ルールと呼んでも良いですね。
 例えば次のようにします。

1.書類入れの書類の整理。捨てる、他の人に渡す。バインダーに綴じるなどをおこなう
2.書籍、バインダーの整理。書類を捨てる、入れ替える、机に保管する
3.机内部の書類を捨てる

と言った感じです。企業によってはスキャナー、シュレッダーなどを用います。  頻度は後になる程(数字の多い程)少なくなります。 1の書類入れの書類を整理は毎日で、3の机内部は月1回程度です。
 気をつけないといけないことがあります。後になっている行動をさぼると書類入れの書類が片づかなくなります。そのため今度は行動ルールを実行する計画を立てないと行けません。方法は毎日、週一、月一と決めたり、予定表に入れたりします。

ルール、頻度設定の注意事項

 よくあるのが、かなり真面目にやろうとしてやり切れない事です。怠惰な計画にしましょう

大事なことは考え方

 いろいろな片付けのノウハウが本やネットに紹介されています。しかし、その通りにしようとしてもうまく行きません。風太郎のルールを自分にしようとしてもダメでしょう。それは一人一人の状況が違うからです。
 大事なのはそのやり方をきめるルール作りの考え方です。わかりやすい判定ルールをシンプルな手順を考える事によって出来ない事が出来るようになります。もう一ついうと、本に書いてあるやり方は「本をかけるレベル」のやり方です。一般人ができるとは思えません。
 風太郎のブログの主題は”問題解決”です。これは訓練すればほとんどの人ができることでないと意味がありません。そのため、その考えに至るプロセスを重視します。今回の場合は「シンプルなルール付け」「気を使わずに行える内容」が大事なことでしょう。

相手に伝わるメールの書き方ーメールは我流でいいんじゃない?

メールはビジネスのための必須ツール だけど・・・

 風太郎はプライベートでも仕事でもメールします。プライベートメールは比較的気楽ですよね。気楽な相手にだけメールします。大変なのは仕事です。
 以前は手紙の様に書いていました。XX様、○○です。先日はお世話になりました。・・・・今回メールささせていただいたのは・・・・です。・・・・ という感じです。  しかし、今はそういう書き方はしないし、送られても困ります。
 何故かというとメールの受発信本数が半端なく多いからです。一日中メールのやりとりで終わったなんていう日もありました。
 数えてみると送信メール30通、受信メールは約300通でした。

メールの独自性と変化

 こういう時にどういう風にメールを書けばいいのでしょうか?どうしたら書きやすいメールになるのでしょうか?今回は、他者の”やり方を参考にしない”方法です。
 現在メールは仕事に必要なツールです。しかし、意外と歴史が浅くてメール=Eメール(インターネットメール)という認識がで始めたのも、21世紀になったぐらいです。
 そもそも、生まれは1980年代です。当時はパソコン通信というものがありました。そこでメールを使うことができました。その他に一部研究者レベルでインターネットメールがあった程度です。今からだと信じられないと思いますが、インターネットメールが到着するまで数日かかったり、大学や研究者以外は海外へのメールが禁止だったりしました。そして、各パソコン通信の業者間は相互にメールができません。当然、インターネットへのメールもできません。  こういう風に歴史の浅いメールの歴史を考えると、何世代にも渡って時間の洗礼を受けたメールの書き方というのは存在しません。ですから、あまり年上の人のいうことを信用するもんじゃありません。(これはメールに限りませんね、機会ある度に同じこということになりそうです)

いろいろなメールの書き方が必要

 歴史が浅い他にも書き方が一定しない理由があります。  メールが普及する以前は手紙、電話、FAXです。これらと比較すると、メールの大きな違いは「送受信数」とそれに伴う「多様性」でしょう。送受信数は先ほど述べた通りです。ここでメールの多様性といっても一般的な言葉でないで、説明します。
 メールの送受信においては 相手と自分の立場x送るべき内容x量x即時性etcにより、その時々によって大きく変わります。これによって組み合わせ爆発が起こり、最適なメールの送り方を定義することはできません。最近でも驚いたり考えたりしたことがあります。

  • 一日中メールで終わった。と家に帰って話したら家族から不審な顔された。「いや仕事だから」と言ったら驚かれた。(人によって打つメールの種類は全然違う)
  • 同じ相手に同時に打つメールを分割しようかどうか迷った。全く違う仕事ではないが、一つは「すぐやる事の事後報告」もう一つは「あとで検討して、数日中に回答ほしい内容」今回は分けたけど同じメールでもいいし、分けるかどうか悩むところです。(同じ送信先でも業務内容が異なれば迷わず分割します)

この様に多様性がある以上は、あるルールを決めてそれにしたがって考えるのが妥当でしょう。 納期を連絡する場合のいくつかの例をあげます。



『比較的近しい人』 

〇〇さん
風太郎です
先日お願いした〇〇の送付は○月○日までにお願いできますか?

実は上司への報告が△月△日に決まって、そのリードタイム勘案するとそれぐらいにほしいからです。  以上、いつもお願いばかりで申し訳ありません。よろしくお願いします。



『発注先へ』 

株式会社〇〇 〇〇様
 Office風太郎 風太郎です。
 先日ご依頼した件下記の締め切りでお願いできないでしょうか?

納期:○月○日

 弊社内での報告会が△月△日と決定しました。
 それに間に合う様に資料をいただきたいと考えております。
   以上よろしくお願いします。



『顧客へ』 

株式会社○○ 〇〇様
 Office風太郎 風太郎です。
 先日はXXのご依頼ありがとうございました。
 その件でお願いした資料の件
 ○月○日までに送付していただけないでしょうか?

 弊社内で本件の検討会が△月△日に実施いたします。
この日を逃しますと後々の日程に影響してくるためよろしくお願いいたします。

この時に、近しい人には”助けて”、発注先には”事実”、顧客には”理由”(顧客視点でのメリット)を書いておきました。 これが一番相手が動いてくれるパターンと考えています。しかし、それは個人や、会社によって変わって来るでしょう。
 また、改行をうまく使って相手に伝わる様に気をつけています。


メールにとって一番大事なのは

 ここで言いたかったのは、自分と相手の関係性により言葉遣いが変わって来ることは多々あります。またローカルな話し方もあります。そういったことを考えて、「今ここで最も通じるメールの書き方」というものがある。だから、その場で考えることが大事。
 メールのパターンではなくて、メールを作るパターンを考えることが大事ということです。

大学で学んだこと-大学が必要か否か?の1sample(後編)

自分の人生で大学は役に立ったか?

 結論からいうと役に立ちました。
 次の目標が達成出来たからです

  • エンジニアになりたい
  • 仕事に必要な知識を身につけたい
  • 実験というものを沢山したい

 3っつ目については不思議に思う人も多いでしょう。小学校以来理科の実験を楽しみにしていた風太郎にとっては、大学に行くといっぱい実験できる!というのは大切な目標でした。
 この目標が達成できたかどうかというのは風太郎にとって大切なことです。しかし、これは一つのサンプルです。そこで、これが一般的に言えるかどうか?そういう検討をしてみます。言い方を変えると、上のことがどれほど多くの人に合理的(一般の人が納得できる理屈になっている)に言えるかどうか?ということです。

合理的に他に当てはまるか考える

 ではこの事は多くの人に当てはまるのでしょうか?この所を検討します。

就職のための資格を得ることが出来た

 エンジニアを新卒で募集しているところの多くは高専卒または大卒以上です。このことから大学を卒業することはエンジニアとして就職するのに役立ちました。
 また当時高専は入試レベルが高く風太郎には無理で、一部の高卒技術者採用については狭き門でリスクもあり、理系大学の卒業が一番簡単でした。

学習したことが仕事に役だった。

 詳しくは後述します。正直不真面目で移り気な学生でした。それでも十分な知識を得ることができました。

実験を楽しんだ=学びを楽しんだ

 タイトルの通り実験だけでなく学ぶことの楽しさを知りました。
 あまりにも面白くて、それまでの学校(特に高校まで)は、最高の素材(学問)を不味く調理して食わせるところとう持論を持つほどでした。どこが違うかというと大学の講義の面白さはかなり具体的な話になります。たとえば数学も単純な理論だけではなく、同時期に学んだ他の講義との関連を考えたりして楽しいものでした。
 ここのところは一般的にみんなそう思うかどうか?は難しいところがあります。大学生や、大学進学経験者にとってどうなんでしょうか?

大学で学んだこと

一般教養

 一般教養が意外と楽しかったのを覚えています。今でも専門書以外を楽しく読んでいます。  このブログでも技術専門書以外を紹介したりしています。
 学業関係で覚えているのは「ジャパン アズ ナンバーワン」「菊と刀」「日本人とユダヤ人」の3つの書籍を比べたことと、インフレについて調査したことです。これら二つをレポートした理由は

  • 多くの意見(できたら対立する意見)をよく調査する
  • 子供時代レインボーマン(特撮)の死ね死ね団の偽札でなぜインフレーションになったか不思議に感じて調べた

です。今とそう理由は変わっていません。そういういい加減な理由もありながらこの時身につけた勉強する態度というのは今の仕事のレベルアップにも役立っています。

必須科目

 具体的な科目は語学、数学と物理、化学です。正直これらはそれほど力を入れなかったので能力は低いです。その結果仕事などで困ったり、また覚えなおすために勉強して大変です。
 それでも、一度習っていたので完全独学よりましでした。これらの能力は専門的な業務を行う人にとっては役に立つでしょう。

専門科目

 これは本当に仕事に役に立っています。特に材料系の知識はかなり役に立ちました。「炭素鋼の状態図」なんていうのは未だ活用できます。
 また今でいうIT関係、AI関係も勉強しました。これも役に立っています。当然今と全く異なるものでした。しかし、メンテナンス性の高い(可読性の高い)コードの書き方。OSの基礎(LINUX以前の話でMINIXというもので勉強しました)、大規模なソフトの作り方(みんながコードを書くのではなくて全体リーダがいる。当時はプログラムというのは一人でコツコツ書くものだと思っていたので驚きました)は未だ役に立ちます。
 また、この時の勉強結果を基礎としてITの進歩についていた結果いろいろ業務にも役に立っています。
 風太郎に限らず多くのエンジニアは専門知識が必要です。そういうもの基本は大学で得ることができます。  大学というのは理系については勉強内容が将来の役に立つということが言えると断言します。

一般的に大学は必要か?

 上記の様に「理系エンジニア」を目指すならば

  • 就職の入場チケットを得るために卒業が必要
  • 仕事に活かす知識(実践、基礎)およびそれを学ぶために大学の勉強は役に立つ

 ということが、説明できたと考えます。じゃぁ本当に合理的に説明できたかどうか?というところがこの記事の肝です。正直50点です。例外多数で皆が納得することではないでしょう。

俺は高卒でエンジニアとして働いているぜ 俺なんか専門知識なしでもちゃんと仕事しているぜ! * 専門知識が必要としても、それは大学で学べることとはちがうよ

 このところを合理的に説明できませんでした。ただ、多くの理系の大学生は真剣に学んでそれを仕事に生かしているのも事実です。「受験勉強よりきつかった」という人もいます。
 この記事ではエンジニアには、理系大学で学ぶことが必要である。ということを合理的に説明する。という目標の記事を目指しました。
 残念ながらその試みは失敗しましたね。風太郎個人の1sampleだけの話から証明できませんでした。